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「Polygon(旧Matic Network)」特集

2021年05月07日

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「Polygon(旧Matic Network)」特集

PolygonとはEthereumのサイドチェーンとして開発が進められていたMatic Networkが2021年度に「L2ソリューションの立ち上げサポート」と「L2ソリューションの相互運用性」に焦点をあてたプロジェクトとしてリブランディングしたものです。
そもそものMatic Network自体はEthereumメインチェーン、Plasma由来のサイドチェーン(Matic Chain)、Cosmos SDKを用いたCheckpointsレイヤーの3層で構成されたネットワークです。大まかに表現するとEthereumのスループットやTx手数料等のUX改善を目的としたプロジェクトであり、その意味においてはBinance Smart ChainやxDAI Chain、Solanaなどのサイドチェーンまたは新興チェーン群が類似プロジェクトとして挙げられます。
これらは競合とも捉えられますが、それぞれにEthereumとのBridgeを設けられているため個々にサイロ化したネットワークとは言えず、加えてプラットフォーム機能としてのわかりやすいMemeをそれぞれが持ち合わせていないこともあり(個が象徴となっているとも言えるが)、プラットフォームを跨いだ資産の移ろいが起こりやすい「ゆるやかなネットワーク」を形成している状態であるとも捉えられます。
参照:https://polygon.technology/
Polygonとしてリブランディングされて以降の詳細なロードマップは不明ですが、既存のPoS Chain、Matic Plasmaに加えて、zk RollupsやOptimistic Rollupsのサポート、及びこれらL2ソリューション立ち上げをサポートするフレームワークの開発(Polygon SDK)を予定しています。
またこれに加えてPolkadotに類似する仕組みを開発予定であり、Stand Alone chains(PolkadotのBridgeに類似)、Shared Security Chains(PolkadotのParachainに類似)の開発が予定されており、Matic chainがRelaychainのように振舞うことでL2間の相互運用性と一部ネットワーク内のセキュリティ提供を可能にすることが予定されています。
以下Polygonに関連するレポート計2本を簡易紹介します。
  1. Polygonの概要(旧:Matic Network) ユースケースを拡大するEthereum上のレイヤー2ソリューション 
    Ethereum上のレイヤー2ソリューションフレームワークとしてのPolygonと旧Matic Networkの概要を解説したレポートです。
  2. Aaveの概要 老舗チームによる新興レンディングプラットフォーム
    Ethereum上の老舗プロジェクトの一つであるAave概要レポートです。PolygonにはAaveをはじめAugur、Pooltogether、UMA、GelatoなどのEthereumで比較的老舗感のあるプロジェクトが移行を表明しています。Aaveの場合は早期から債権トークンの移行を行い、NFTとDeFi要素を掛け合わせたAavegotchiプロジェクトなどでの利用を実現しています。
    その他Aave関連レポート一覧
【関連レポート】
執筆時点でPolygon上に構築されているプロジェクト数は以下の通りです。
DeFi: 100
NFT: 103
DAO: 12
Business: 8
参照:https://awesomepolygon.com/
HashHubで公開済みのレポートのうちPolygonに関連するレポートを以下紹介します。ご興味のある方は併せてご参照ください。

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