Ocean Protocolの概要 ブロックチェーンを利用したデータの分散型マーケットプレイスとは
2020年11月07日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Ocean Protocolの概要
- Ocean Protocolのマーケットプレイス
- Oceanトークンの概要、流動性マイニング
- ユースケース
- ディストリビューション
- 企業によるOcean Protocolの利用
- 総論
前提
本レポートではOcean Protocolの概要について解説します。Ocean Protocolはデータをトークン化して売買できる分散型マーケットプレイスおよびプロトコルをEthereumのブロックチェーン上で構築するプロジェクトです。
昨今では事業成長や研究開発において機械学習は不可欠なものになり、その土台となる豊富なデータは現代の石油とも呼ばれています。しかしながら、Ocean Protocolによると世の中で分析に使われているデータ全体の1%未満であり、収集されたデータのほとんどは使われずに企業内に滞留していると言われています(Ocean Protocolのビジネスストラテジーデック内でマッキンゼーによる調査を引用)。
これらのデータを売買できるプラットフォームがあればより有効活用がすすみ、これまで価値がつかなかったデータにも価値がつくと期待されます。また、本来のデータ保持者にもその価値が還元されることも期待できます。しかしそのデータ売買プラットフォームが集権的なものである場合、プラットフォーム上にデータをアップロードする事でプライバシーやベンダーロックインの問題が発生します。
Ocean Protocolはこのような背景からブロックチェーン上でデータをトークン化して売買する分散型マーケットプレイスの構築に取り組んでいます。2020年10月にはv3がローンチし、データトークンの売買ができるようになっています。
今回のレポートではOcean Protocolの基本的な仕組み、Oceanトークンの概要、企業によるOcean Protocolの利用状況などを概観します。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。