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ブロックチェーンの相互運用を目的とした Polkadotの基礎的な仕組みを理解する

2020年11月11日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • Relaychain
    • Validator(バリデーター)
    • Nominator(ノミネーター)
    • Collator(コレーター)
    • Fisherman(フィッシャーマン)
  • Parachain
    • 接続されているParachain間の連携について
    • 接続されているParachainに対するセキュリティ共有について
  • NPoS(Nominated Proof of Stake)
    • Validatorの選出方法
  • ネイティブトークンDOT
    • ディストリビューション
    • DOTによる資金調達
  • 総論

前提

本レポートではPolkadotの基礎的な概要説明を行います。
Polkadotは、ブロックチェーンの相互運用性に関する課題解消を主な目的としたプロジェクトです。あくまでもPolkadot自身はアプリケーションを直接提供する主体ではなく、Polkadotネットワークに参加するParachainの相互運用とセキュリティ共有、スケーラビリティの向上に重きを置いています。

出典:https://wiki.polkadot.network/docs/en/getting-started

PolkadotにはRelaychainとParachain(Polkadotにおけるシャード/shardsを指しています)という名称のチェーンが存在します。上図はPolkadotの全体像を示したものですが、唯一中心にあるブロックチェーンがメインチェーンとなるRelaychainで、これに複数の独立したParachain(第三者による開発を想定)を接続するシャードモデルを採用しています。
Relaychainの役割は、接続されているParachainにセキュリティを提供し、チェーンをまたいだ取引が安全に行われることを保証することと、接続されたParachain間の相互運用性を実現することです。
一方、Polkadotエコシステムを充実させるアプリケーションの開発などはParachain上で行われます。それぞれのParachainには独立したルールや仕様がありますが、Relaychainを介して他のチェーンとの相互運用が可能です。またBitcoinやEthereumなどの外部ネットワークに接続して通信できるようにするParachainをBridgeと呼びます。
Polkadot(Relaychain)はオープンソースの分散型システムですので、特定の管理者は存在しませんが、プロジェクトの推進は主にスイスの非営利団体であるweb3財団が担い、技術的な側面は主にParity Technologiesが担っています。
本レポートではPolkadotの基礎的な知識を得ることを目的に該当プロジェクトの概観を行います。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。