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目的が異なるWeb2.5とWeb3.0のDID/SSIを図で理解する

2023年03月12日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提:Web2.5とWeb3.0で役割が異なるDID/SSI
  • アプローチと目的の比較
  • Web2.5的なDID/SSIプラットフォームのアプローチ
  • Web3.0的なDID/SSIプラットフォームのアプローチ
  • 総括

前提:Web2.5とWeb3.0で役割が異なるDID/SSI


本レポートでは、全体像が分かりにくいDID(Decentralized Indentity:分散型ID)、SSI(Self sovereign identity:自己主権型ID)、VC(Verifiable Credential:検証可能な個人情報)について、Web2.5とWeb3.0の文脈に分けて解説します。
背景としてDIDとSSIは今後の成長が見込まれる分野として注目されています。従来のWeb2.0の課題として企業によるネットワーク効果と囲い込みが進んでおり、個人情報は個人のものではなく企業が保有し、それを利用して広告を表示したり、個人情報がハッキングして盗まれたりといった被害も発生しています。Facebookは過去に5億件以上の個人情報が盗まれた事もあり、しかも原因は2019年には確認済みだった脆弱性でした。
https://speakerdeck.com/kayato/ssi-dids-vcs-ru-men-zi-liao?slide=8
このデータを利用者の手に戻し、課題を解決しようとしているのがDIDとSSIです。ユーザーは自分が必要な時に必要なデータだけを提供する事ができ、データを利用する側はデータの保有を手放すことでハッキングのリスクを減らす事ができます。このようにDIDとSSIはユーザーとデータの利用者の双方にメリットがあります。
この分野に国内外の大手企業が参入しています。しかし過去にHashHub Researchでも多くのプロジェクトを紹介していますが、マスアダプションに成功したプロジェクトはありません。
参照レポート:Concordiumの概要|検証可能なID管理システムを内蔵したスマートコントラクトプラットフォーム
参照レポート:Velocity Networkの概要|労働市場における検証可能データシェアリングエコノミー
参照レポート:Trinsicの概要|SSIエコシステム構築をサポートするPaaSプラットフォームサービス
参照レポート:Evernym,Incの概要|オープンソース&オープンスタンダードをモットーとするVerifiable Credential(VC)プラットフォームhttps://hashhub-research.com/articles/2021-06-10-about-evernym
参照レポート:Anoncreds(Anonymous Credential)システムの概要および歴史
参照レポート:zkKYCの概観|SSIとゼロ知識証明を活用したKYCプロセス
参照レポート:Web5の技術概要と思想の考察|DID・VCを活用したtbDEXとクリエイターアプリZIONの仕組みとポイントを解説
参照レポート:生体認証×ブロックチェーン×データ暗号化 SSIを踏まえた決済・IDプラットフォームNuggetsの概要
また上記のDID/SSIはWeb3というよりも、中央集権的な団体がDIDを個人情報に紐づけ、Enterprise chainを使ってプラットフォームビジネスとして行うWeb2.5的な物が多いです。対してWeb3.0的なプロジェクトは匿名性を保つアプローチを行っています。このWeb2.5的なアプローチとWeb3.0は目的が異なっており、混同すると混乱を生じてしまいます。
本レポートでは企業が行うWeb2.5的なDIDとSSIの現状と過去の課題、また今後の展望を考察します。またWeb2.5的なアプローチと異なるWeb3.0的なアプローチも同様に紹介し、目的の違いを理解することで事業やプロジェクト理解の助けとすることを目的にしています。
また本レポートはDID/SSIの基本を知っていることを前提にしています。基本を理解する際には下記レポートや、HashHubアカデミーをご利用ください。
参照レポート:Web5をはじめとするGlobal Verification Network入門【前編】|Web5の概要、SSI/DIDの基礎、主なユースケース
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