世界の暗号資産取引所ビジネスの定点観測レポート【21年7月版】
2021年07月06日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 現物市場の取引データおよび各社の主要なアップデート
- Coinbase
- Binance
- デリバティブ市場の取引データおよび各社の主要なアップデート
- FTX
- 取引所トークンと関連する各種データ
- 総論
前提
7月版の取引所ビジネス定点観測レポートを公開します。前月比で半分以下の取引高となったところがほとんどで、年末にかけて手数料以外のビジネスで収益を確保していく流れになると思われます。
日本国内ではJVCEAの副会長であるKrakenの千野氏が国内取引所における新規上場手続きの短縮化を目指す旨の発言をしており、次のサイクルで再び暗号資産市場が盛り上がる前にユーザー需要の大きなトークンを国内市場に用意できるかに期待が高まっています。このような流れがオフショア取引所の規制リスクやDeFiでの詐欺まがいのスキームが広まっている現在においてユーザー保護の観点からも重要だと思われます。
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現物市場の取引データおよび各社の主要なアップデート
今月からFTXの現物市場での取引高も観測対象に追加しました。Binanceの独走は変わりませんが、前月比からは取引高が大きく減少しており、いずれの取引所も半分以下の取引高に収まっています。
以下のグラフの通り6月の取引高が今年の1月と同程度の取引高まで下がっており、暗合資産相場が大きく盛り上がった期間の前半まで下がっていることになります。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。