世界の暗号資産取引所ビジネスの定点観測レポート【21年2月版】
2021年02月17日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 現物市場の取引データおよび各社の主要なアップデート
- Binance
- Huobi
- OKEx
- Coinbase
- デリバティブ市場の取引データおよび各社の主要なアップデート
- FTX
- 取引所トークンと関連する各種データ
前提
2月版の取引所ビジネスの定点観測レポートを公開します。2月は前月比の取引高が2~3倍に伸びており、多くの取引所の収益性が大きく向上した月でした。オフショア取引所はもちろんのこと日本を含むオンショア取引所も含めて、収益が大きく伸びていることが観測されています。
Binanceは取引高、BNBバーン数量において過去最高を記録し、Coinbaseは米国での直接上場の計画を発表するなど取引所の存在感が以前よりも強くなっています。HuobiとOKExは当局からの規制リスクは未だに払拭できていないものの(これについてはBinanceも同様ですが)、やはり取引高、取引所トークン価格共に大きく伸ばしています。
FTXは後発の取引所としてトークン化された株式を意欲的に上場させ、同時にBlockfolioを買収しユーザー基盤ごと吸収するなど積極的で着実な拡大路線を貫いています。以前は安定していたサービス運用が一時アクセス不能になるなど、インフラの増強がユーザーの拡大に追いついていない側面も垣間見えました。
市場全体ではマイクロストラテジーに続いてテスラが1500億円相当のBitcoinの購入を発表するなど、数年前のBitcoin界隈を経験している人からすれば信じられないような出来事が日々起こっており、相場はやや狂乱状態ではあります。しかしながらボラティリティが高ければ取引高が伸び、取引所にとっては書き入れ時となっています。
*参照レポート:TeslaによるBitcoin購入の分析、今後の影響の考察
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。