米国でリバイバルした「規制準拠したパブリックトークンセール」の所感、MonadのFDVの是非

2025年11月20日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • Coinbase トークンセール 1号案件の概要、現状
    • トークン配分とロック割合
    • ボトムアップ方式による小口参加者優先分配の仕組み
    • マーケットメイカーの契約条件
  • 米国でのICOリバイバルが市場トレンド化するか
    • 何がリバイバルか?
    • トレンド化の可能性
  • FDV 2.5Bの是非
  • 総括
Coinbaseが、パブリックトークンセールを米国でおよそ7年ぶりに復活させました。

https://www.coinbase.com/blog/the-ideal-way-to-launch-introducing-token-sales-on-coinbase


今回のパブリックセールの要点としては、以下のとおりです。
  • 米国を含む個人投資家が参加可能(適格要件あり)
  • 月1本ペースで案件を扱う想定
  • 決済通貨はUSDC。募集期間中に希望額をコミットし、終了後にボトムアップ方式で小口参加者に優先配分
  • 上場後すぐに(30日未満)トークンを売却したユーザーには、その後のセールで配分が少なくなる可能性がある
  • セール対象トークンはCoinbase上場ロードマップに乗ることが前提
  • 第1号案件は、L1プロジェクトMonad
  • マーケットメイカーとの契約条件(ロック期間・数量・各マーケットメイカーへの配分など)も詳細に公開されており、透明性が高い
  • Coinbaseは、セール開催の報酬として、発行者からUSDCの収益の一定割合を受け取るのみで参加手数料や上場手数料は請求しない
今回は、米国でのICOリバイバルが市場トレンド化するかどうかと、MonadのFDV(完全希薄化後時価総額)の是非について、現時点での筆者の考えを共有します。
なお、本案件のディスクロージャーには日本が含まれていないので日本居住者がセールに参加することはできません。あくまで市場トレンド理解・DEXなどの流動性が生まれた段階の事前インプットとして参考となることを想定しています。

参考:

Coinbase トークンセール 1号案件の概要、現状

要点は上記に記載した通りですが、トークン配分とロック割合、ボトムアップ方式による小口参加者優先分配の仕組みと、マーケットメイカーの契約条件について詳細を解説します。

トークン配分とロック割合

アロケーションとロックについては以下のとおりです。

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