世界の暗号資産取引所ビジネスの定点観測レポート【21年3月版】
2021年03月15日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 現物市場の取引データおよび各社の主要なアップデート
- Binance
- Huobi
- Coinbase
- デリバティブ市場の取引データおよび各社の主要なアップデート
- FTX
- 取引所トークンと関連する各種データ
- 総論
前提
2月は1月ほどの大幅な盛り上がりはなかったもののBTCとETHの値上がりが一旦収束したとの判断からか大量の資金が取引所トークンに流れ込み、すでに時価総額トップ10に入っていたBNBも含めてたった一ヶ月で価格が数倍になるほどの高騰を見せました。各社とも取引高の高騰に伴ってUSD建てのトークンバーン数量は上昇しているものの、それ以上にトークン価格が上昇している状態で、すでに圧倒的な資金力を持っている取引所の財務状況がさらに強化される形となっています。
またFTXがPayPal入金に対応するなど、現時点では手数料が高いために実質的に使い物にはならないものの、オンショア取引所を経由しないユーザーからの直接入金経路を確立することに努めているように見受けられます。各国当局は当然オフショア取引所に対しては厳しい姿勢を見せているものの一国の当局がこれらの動きをすべて規制することはできず、各国のライセンスを伴った事業者には歯がゆい展開となっています。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。