ペライチで捉える「DePINの近況」_GEODNET/DIMO/PorwerPod/Silencio
2024年03月06日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 1.GEODNET|高精度位置情報サービスを提供する分散型RTKネットワーク
- 2.DIMO|自動車データの収集・閲覧を行う分散型ネットワーク
- 3.PowerPod|ブロックチェーン技術を用いた分散型EV充電ネットワーク
- 4.Silencio|騒音公害データを提供するユーザーに報酬を与えるネットワーク
「ペライチで捉えるDePIN事業の近況」と題し、ここ数ヶ月の間に資金調達を実施した各DePINプロジェクトの事業内容をペライチにまとめ、その特徴を概説します。昨今のDePIN事業動向をサクッとキャッチアップする目的でご参考ください。
なお、「DePINの概要」レポートと「代表的なDePIN事例」の解説は以下に添付するレポートをご参考ください。
※関連レポート
- DePINの概要 物理ネットワークをトークンでブートストラップするWeb3プロジェクト郡
- Hivemapperの概要 Drive to Earnで稼げる分散型地図プロトコルの将来性の考察(※24年3月末日までの期間限定で無料公開中)
- IoT向けのネットワークをクリプトエコノミクスで実現する Heliumの概要・トークンの役割の解説
- The Graphの概要 様々なプロジェクトにAPIを提供しインフラとして存在感を放つ分散型クエリネットワーク
- Brave Browserおよびbasic attention token(BAT)の概要・トークンモデル・評価
- RENDER NETWORK(RNDR)の概要 分散型GPUレンダリングネットワークとは
- P2P分散ファイルネットワークのFilecoinの概要 総額300億円超を資金調達する研究開発企業Protocol Labsの全体像
- Theta Networkの概要 分散ネットワークによるビデオストリーミングインフラストラクチャー
- Ocean Protocolの概要 ブロックチェーンを利用したデータの分散型マーケットプレイスとは
-
電力系のコンソーシアムチェーン「Energy Web Chain」の概要
……etc
※「DePIN」という言葉は、新たな技術や社会的変化に伴って生み出された新たな言葉(バズワードの一種)であり、インターネット上、ソーシャルメディア上で急速に広まり、多種多様な主観的解釈を通じて定義されつつある言葉ですから、「DePIN」という言葉そのものは未だ曖昧さを孕んでいます。解釈によってはBitcoinをはじめ、過去のさまざまな分散型プロジェクトをDePINに含むことも可能かもしれませんが、本レポートでは以下のカオスマップに示されるような「他称自称される」DePINをいわゆる「DePIN」と仮称します。
【要旨】
- 本レポートの調査対象期間:24年01月01日〜24年03月04日
- 対象期間に資金調達を実施したWeb3関連プロジェクトのうち、DePINに関連したプロジェクトのみを抽出して調査。
- 調査の結果、全体の1.6%($17M)、合計10件のDePIN関連プロジェクトによる資金調達実施を確認しています。(※全体の1.6%としておりますが、スライド記載の内訳の通り、抽出データの半数以上にあたる6件が調達額非公開であることにご注意ください。実際の割合はもう少し多いかと思います。) ※各種メディア情報を参考に抽出しておりますが、未確認、非公開等の理由による抜け漏れの可能性は否定できませんので、あくまでも参考値としてご参考ください。
- 抽出した10プロジェクトのうち、IoTとESGに関連するプロジェクト4件を本文にてペライチで解説します。
- GEODNET
- DIMO
- PorwerPod
- Silencio
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。