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Robot Venturesのシード投資風景|Aug-Sep 2024

2024年09月25日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • Robot Ventures周りの投資風景
  • Robot Venturesのシード投資風景|Aug-Sep 2024
  • 当該期間にシード投資したプロジェクト概要
    • 1.Eigenpie($EGP)
    • 2.Ammalgam
    • 3.Chainbound (Bolt)
    • 4.g8keep
    • 5.Sorella
    • 6.zkMe
    • 7.Satflow
    • 8.Curio
2024年8月30日に$75Mの第四号ファンドを組成し、活動を活発化させているクリプトネイティブVC「Robot Ventures」を対象に、24年8月~調査時点までのおよそ2ヶ月間に実施した暗号資産領域のシード投資先整理とその傾向を解説します。
今回のRobot Venturesによる$75Mの第四号ファンドはアーリーステージを対象にしたファンドですが、2024年2月はHack VCがアーリーステージの$150Mファンドを組成し、6月にもParadigmがアーリーステージを対象とした$850Mファンドを組成しています。ここ最近のこの流れに共通する要因かは不明ですが、Robot Venturesによる今回の資金調達はBNN bloombergの記事によると、2023年の暮れから米国と欧州の機関投資家が再び暗号資産に興味を示し始めたことが背景にあったと記しています。
  1. Robot Ventures|2018年設立|Website:https://robvc.com/ 
    Robot Venturesは、Compound Labs(最初期のDeFiレンディングApp)の創設者Robert Leshner氏とGauntlet(オンチェーンリスク管理ツール)の創設者/CEOのTarun Chitra氏が共同運営するクリプトネイティブファンドです。
    Robot VenturesはDeFiセクターでの実務経験を活かしたシード投資家(※アーリーステージまでをカバー)として機能しており、ミドルステージ以降のラウンド機会を読み取る上で参考にされるVCの一つです。 
    2019年4月にBain Capital VenturesやXpringの参加による$1Mの第一号ファンドを組成し、その後2020年9月にGalaxy Digital主導で$4Mの第二号ファンドを組成。執筆時点の直近2024年8月30日には、TrueBridge Capital、Haun Ventures、Chris Dixon, Marc Andreessenらが参加する$75Mの第四号ファンドを組成しています。
今回の調査対象期間中に、Robot Venturesが関与したWeb3/クリプト領域の投資報告を15件確認しています。これら計15件のうち、シードラウンド計8件の⑴プロジェクト名、(2)投資時期、(3)調達金額、(4)事業概要を整理しています。
「Robot Ventures」が関与した過去2ヶ月のWeb3領域のシード投資風景をさっと理解できるレポートです。①投資家・投資会社サイドが思い描くシナリオ、②プロジェクト側が描くシナリオ、その③出資の意図、を推察する上でのご参考になれば幸いです。

Robot Ventures周りの投資風景

上スライドは、2019年の第一号ファンド設立以降、調査時点までにRobot Venturesが出資した主要プロジェクトの資金調達額とラウンドを示した散布図(上)、およびその内訳を表したワードグラフ(下)です。上記添付のワードクラウドは、過去に出資したプロジェクトの名称を、それぞれの資金調達額の規模に応じて表示したものです。
Robot Venturesがこれまでに参加したラウンドは計125件。公開情報ではミドル以降の参加は確認しておらず、アーリー(~シリーズA)までに限定されています。
これまでに出資した著名なプロジェクトには2021年のLido、そして2024年のMonad、Succint、Sentinent、Morphoなどが挙げられます。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。