Web3.0最新資金調達トレンド分析 - 2025年4月レポート
2025年05月01日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
本シリーズでは、どのようなWeb3.0関連のスタートアップやプロジェクトに資金が集まっているのか、資金調達の最新の傾向とパターンを解説します。
今回は2025年4月の調査分析結果を共有します。
【直近2ヶ月の資金調達まとめ】
・Web3.0 最新資金調達トレンド分析 - 2025年3月レポート
・Web3.0 最新資金調達トレンド分析 - 2025年2月レポート
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※本レポートの掲載チャートにおける「$_M」は該当期間の資金調達総額を示し、「(_cases)」は資金調達を行ったプロジェクトの件数を指しています。資金調達が行われたと報告されているものの、調達額が非公開の場合は件数としては含めていますが、総額の算出には含めていません。また、本レポートは当該期間のすべての資金調達情報を完全に網羅しているわけではありませんので、ご了承ください。
2025年4月の資金調達件数と調達額の推移
2025年4月のWeb3.0領域における資金調達は、件数ベースで72件と、前月(3月)の81件からさらに減少しました。昨年4月の154件と比較しても半数以下の水準となっており、件数ベースでの調整局面が続いている可能性が示唆されます。
一方、調達額に関しても約23億ドルと、前月の約43億ドルから減少に転じました。件数、金額ともに減少傾向が見られ、資金の選別投資がより一層進んでいる状況が伺えます。グラフからは、依然として特定の大型調達が全体の額を支えているものの、前月ほどのインパクトは見られません。これは、投資家の関心が引き続き有望な案件に向かいつつも、市場全体としてはやや慎重な姿勢が見られることを意味している可能性があります。
また、昨年後半から続く市場の回復基調や、規制環境の見直しといったマクロ的な要因も、引き続き資金調達環境に影響を与えていると考えられます。今後の推移としては、件数・金額の双方において選別と集中の動きが継続、あるいは市場全体の動向を見極める動きが強まる可能性があります。
カテゴリー別の資金調達動向
2025年4月の暗号資産業界における資金調達は、金額ベースで見ると大型M&A案件やCeFi(中央集権型金融)関連が引き続き市場を大きく牽引しました。一方で、件数ベースではAI(人工知能)を含むインフラ(Infra)領域やDeFi(分散型金融)領域が活発であり、多様な分野でイノベーションに向けた投資が継続していることが示されました。
◾️金額を牽引した大型案件とCeFiの動向
4月で最も大きな資金が動いたのは、
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。