Web3.0最新資金調達トレンド分析 - 2025年5月レポート
2025年06月04日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 2025年5月の資金調達件数と調達額の推移
- カテゴリー別の資金調達動向
- ◾️ 業界を動かした巨額買収と既存金融との連携
- ◾️ 最先端の技術を支える「土台」と「AI」への投資が活発
- ◾️ 分散型金融(DeFi)も堅調な成長
- ◾️ その他、注目される分野の動向
- ラウンド別の特徴
- 全体概要:巨額買収が市場を圧倒
- 初期ラウンド(エンジェル・シードなど)
- 後期ラウンド(シリーズA以降)
- 総括:【2025年5月】資金調達トレンドのまとめ
本シリーズでは、どのようなWeb3.0関連のスタートアップやプロジェクトに資金が集まっているのか、資金調達の最新の傾向とパターンを解説します。
今回は2025年5月の調査分析結果を共有します。
※本レポートの掲載チャートにおける「$_M」は該当期間の資金調達総額を示し、「(_cases)」は資金調達を行ったプロジェクトの件数を指しています。資金調達が行われたと報告されているものの、調達額が非公開の場合は件数としては含めていますが、総額の算出には含めていません。また、本レポートは当該期間のすべての資金調達情報を完全に網羅しているわけではありませんので、ご了承ください。
2025年5月の資金調達件数と調達額の推移
2025年5月のWeb3.0領域における資金調達件数は67件で、前月(4月)から減少が続き、昨年同月の半数以下に留まりました。これは、件数ベースでの市場の調整局面が継続していることを示唆しています。
一方で、調達総額は約35億ドルとなり、前月(4月)から大幅に増加しました。この増加は、特にCoinbaseによるDeribitの約29億ドル規模の買収が大部分を占めたことによるものです。件数の減少と総額の大幅増が同時に発生していることから、市場の資金は一部の大型案件に集中投下されており、選別投資の傾向が極めて鮮明になった月と言えます。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。