Berachain(BERA)の現在地:Proof of Liquidityの実証と今後のシナリオ

2026年04月02日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • はじめに
  • PoLという実験:設計の理論と期待
  • メインネット後の急減速:TVL・収益・価格の実態(2025-2026)
    • TVL:33億ドルから7,650万ドルへ
    • 収益:月間4,499ドルという水準
    • 価格:97%下落と大型アンロック後のショートスクイーズ
    • Balancer V2エクスプロイトの影響
  • なぜPoLは期待に応えられなかったか
    • エミッション依存の設計上の脆弱性
    • 競合L1との定量的乖離
    • セキュリティと分散性のトレードオフ
  • 結論:PoLの現在地と回復の条件

はじめに

Berachainは2025年2月にメインネットをローンチし、独自のProof of Liquidity(PoL)コンセンサスへの期待から直後のTVL(Total Value Locked、預け入れ総額)は33億ドルに達しました。
HashHub Researchではメインネット以前からPoLの仕組みとエコシステムの動向を継続的に取り上げてきました。
関連レポート:
本レポートは投資家を想定し、PoLモデルの設計と現実の乖離を定量データで検証し、BerachainおよびBERAに関する現在地と今後のシナリオ条件を考察します。

PoLという実験:設計の理論と期待

BerachainはEVM互換L1で、独自のPoLコンセンサスを採用しています。核心は3トークンモデルです。ガス支払い用のBERA、ガバナンス用のBGT(Berachain Governance Token)、ステーブルコインのHONEYです。バリデータはBGTの委任量に応じてブロック報酬を受け取り、その報酬をDeFiプロトコルの流動性プールへ振り向けることで、「流動性提供=ネットワーク安全性」というフライホイールを回す設計でした。

出典:Berachain Docs - What is Proof-of-Liquidity?


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