Web3.0における最新資金調達トレンド分析 #13
2024年03月25日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 1.[Infra]
- 2.[CeFi]
- 3.[DeFi]
- 4.[Games]
- 5.[Tools]
- 6.[Social]
- 7.[NFT]
- 8.[その他]
前提
本シリーズでは、どのようなWeb3.0関連のスタートアップやプロジェクトに資金が集まっているのか、その最新の傾向とパターンを解説します。今回の#13では、2024年3月16日から2024年3月22日にかけての資金調達活動を調査し、どのカテゴリーが最も注目を集め、どのような特徴が見られるのかを分析しています。
※本レポートでは当該期間中のトレンドのみを取り上げて解説します。各プロジェクト概要は添付リストの概要欄及び参照URLをご参考ください。
【要旨】#13_資金調達の潮流
※グラフ記載の$_Mは当該期間中の調達合計、(_cases)は調達したプロジェクト件数を表しています。なお、資金調達報告は確認されているものの調達額が公開されていない場合は、ケースとしてカウントしてはいますが、調達額の計算には含んではいません。
上記スライドは、「直近1週間」「2024年度」そして「2014年以降」の資金調達総額の推移をグラフで示したものです。2024年度の資金調達は約$2.22Bに達し、379件の事例が確認されています。この中で、インフラ関連のプロジェクトが最も活発に資金を集めており、中央集権型金融(CeFi)、分散型金融(DeFi)がそれに続いています。
直近1週間は、シェアードシーケンサーためのマーケットプレイスを構築しているEspressoやRWA関連のL1「MANTRA」が資金調達を行い、界隈の耳目を集めています。またZK関連ではSuccintが$43M、Mystikoが$18Mを調達しています。
このほか公表された調達額ではCeFi関連プロジェクト、ラウンド件数ではゲーム、NFT関連の資金調達が目立つ結果となりました。
1.[Infra]
上グラフは24年度1月1日以降、調査時点までのInfraセクターの資金調達累積額の推移を表しています。#13の調査時点では累計$1,036M、136件の資金調達を確認しています。中でも、モジュラーブロックチェーンに関連する資金調達が最も盛んであり、その後にLayer1、Layer2が続く結果となりました。
当該期間の内訳は上スライドの通り、ZK関連プロジェクトに対する出資、特にParadigm主導で行われたSccinctによる$43Mの資金調達が目立ちます。投資家-プロジェクト間の出資フローは以下のスライドを参考ください。
各プロジェクトの概要は下記添付リスト及び文末の参照URLをご参考ください。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。