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Web3.0における最新資金調達トレンド分析 #6

2024年02月05日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • 1.DeFi($52.4M/12件)
  • 2.Infra($23.5M/8件)
    • 2.1.AI関連3プロジェクトの概要解説
  • 3.Games($22M/5件)
  • 4.CeFi($12M/2件)
  • 5.その他

前提

本シリーズでは、どのようなWeb3.0関連のスタートアップやプロジェクトに資金が集まっているのか、その最新の傾向とパターンを解説します。今回の#6では、2024年1月27日から2024年2月2日にかけての資金調達活動を調査し、どのカテゴリーが最も注目を集め、どのような特徴が見られるのかを分析しています。

【要旨】2024年1月27日から2024年2月2日にかけての資金調達活動

次に示すのは、「資金調達額(週単位)の推移」および当該期間中の「カテゴリー別の資金調達額」、「資金調達リスト(※有料)」です。
※グラフ記載の$_Mは当該期間中の調達合計、(_cases)は調達したプロジェクト件数を表しています。なお、資金調達報告は確認されているものの調達額が公開されていない場合は、ケースとしてカウントしてはいますが、調達額の計算には含んではいません。
当該期間の資金調達額は右肩下がりの傾向にあるように見えますが、年末年始のマネタイズ検証済みのミドルステージ以上の資金調達(例:年末のマイニング企業による資金調達、年始のBitcoin Spot ETF承認後のCeFiの資金調達)がひと段落したのか、先週はシード、アーリーステージの分散型プロジェクトに対する出資が多く散見されました。特にDeFi領域への出資が先週は目立っています。

  1. [DeFi]

    先週はDeFiセクターの資金調達が目立つ傾向に。エコシステム別の資金調達額内訳はBitcoinエコシステムが67.2%を大部分を占める結果となり、残りはEthereum7.6%、Stacks6.7%、Linea5.2%、Arbitrum4.8%、Berachain4.8%、Sui3.8%という内訳となりました。
    ここ最近一部DeFiトレーダー界隈で話題となっているSuiエコシステムにも過去数週間で少なくはない資本流入が続いており、注目が集まり始めています。先週はSuiエコシステムのDeFiプロトコル「Navi」が$2Mの資金調達を実施しています。
    ※関連レポート:非同期で高速なL1チェーンを目指すSuiの概要

  2. [Infra]
    AI×Web3、Bitcoinエコシステム、DID関連、L1関連の資金調達が観測されています。
    なかでもPaypal venturesによる決済ソリューションMeshに対する$6.5M出資は注視される動向でしょう。なお、この出資金のうち$5Mは$PYUSD建です。詳細は添付リスト(有料コンテンツ)及び参照URLをご確認ください。
    関連レポート:PYUSD|PayPalのステーブルコイン戦略とその影響
    ※本文では先週資金調達を実施したAI関連の3プロジェクト(上図)を概略説明します。

  3. [Games]

    マルチバースコンテンツ&P2Eゲームプラットフォーム「Yooldo」やゲーム開発会社「Saltwater」、トイストーリーのような世界観をベースにしたソーシャルパーティゲームが資金調達を実施。そのほか、アートワークに対する鮮烈な不評を受けてデビューした「Pixelmon」が$8Mのシード資金調達を実施、イメージを刷新(爽やかになりました)して、新たなゲーム開発の開発を進めています。
    ※本文では先週資金調達を実施したSolanaベースのAR(拡張現実)を組み合わせたブロックチェーンゲーム「GG」の概要を解説します。

  4. [CeFi] 
    オフチェーンのオーダーマッチングとオンチェーン決済のハイブリッドモデルを採用するCube.exchageがシリーズAで$12Mを調達した他、デジタル資産取引プラットフォームJubiがExor Digital Holdings Limitedによって全額買収され、ブランド名を「Joy Universe」に変更しています。 

  5. [その他]
     Art BlocksがデジタルアートマーケットプレイスのSansaを買収した他、ゲーミフィケーションを取り入れたソーシャルプラットフォームが資金調達を実施したことを報告しています。

※本レポートでは当該期間中のトレンドや注目プロジェクトのみを取り上げて解説します。その他プロジェクトはリスト記載の概要、投資会社(投資家)等の項をご参考ください。掲載プロジェクトに関する更なる調査を行いたい場合はレポート末尾に参考URLを記載しておりますので、該当のURLリンク先をご参考ください。
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