非同期で高速なL1チェーンを目指すSuiの概要

目次

  • 前提
  • MoveとSuiの特徴
  • コンセンサスアルゴリズム
  • トークンとオンラインストレージ
  • 総論

前提

本レポートでは、Libra(Diem)の元メンバーが開発するL1(レイヤー1)チェーンであるSuiの概要をまとめます。
まずLibraについて簡単におさらいすると、LibraはFacebook(現Meta)が開発していたプロジェクトで、バスケット型ステーブルコインを利用した許可型のブロックチェーンでした。構想は2017年に始まり2019年にLibraが発表されましたが、規制当局からの懸念から内容の微調整が加えられ、2020年12月にはDiemにリブランドを行いました。しかし主要な関係者がプロジェクトを離脱した後に、2022年1月には主要な知的財産権を売却しています。
この元LibraのメンバーがAptos、Lineraと複数のL1チェーンを立ち上げています。SuiとLineraはLibraの際に開発されたプログラミング言語であるMoveを利用しており、似ている部分もあります。本レポートはこの中でもSuiに焦点を当てます。
Suiは特徴として、Moveを使いNFTやトークンをオブジェクトとして扱う事で、よりオブジェクト指向に近い構成ができます。また独自のNarwhal and TuskというDAG(有向非巡回グラフ)とBFT(Byzantine Fault Tolerance)を組み合わせたコンセンサスアルゴリズムによって、個別の処理と全体のコンセンサスを切り分け、より高速なトランザクション速度を実現します。
チームは35人で、内5人の共同創業者は、全員が元FacebookでLibraのCTOなど異なる分野のリードを務めていました。資金調達としては、Andreessen Horowitz (a16z)が率いるシリコンバレーのトップVCから資金調達(36MドルシリーズA)を行っています。

[Exective Summary]
  • SuiはNarwhal and Tuskというコンセンサスアルゴリズムと、個別の処理と全体のコンセンサスを切り分ける事で高速な処理を可能にしている。
  • オンラインストレージ機能もあり、ICPのようにSuiだけで総合的なウェブサービスを提供可能。
  • 但し従来も同様なイーサリアムキラーはローンチされているが、イーサリアムが長年かけて構築したエコシステム程は拡大ができていない。またMoveはEVM互換でないため、エコシステムをどうやって拡大していくかが課題。

[関連資料]

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