PYUSD|PayPalのステーブルコイン戦略とその影響
2023年08月14日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- ステーブルコインの現状とPayPalの位置付け
- PYUSDの特徴と目的|PayPalのステーブルコイン戦略について
- PYUSDの基本情報
- なぜ今、PayPalがステーブルコインを発表したのか|株価低迷と新たな収益源の模索
- TetherとPayPalの比較
- リスクと懸念
- 総括|PayPalのステーブルコインの将来展望
前提
ステーブルコインの市場は急速に成長しており、多くの企業や組織がこの領域に参入しています。その中でPayPalが「PayPal USD (PYUSD)」という新しいステーブルコインを発表したことは業界に大きな衝撃を与えました。PYUSDはPayPalの暗号資産領域でのパートナーであるPaxos TrustによってEthereumネットワーク上で発行されるもので、初めは適格な米国のPayPalユーザーのみが利用できるとされています。この発表は、主要金融機関による大規模なステーブルコインのロールアウトとして注目されています。本レポートではPayPalのステーブルコイン戦略とその背後にある意図、そしてその戦略が金融業界に与える影響について検討します。
※PayPal関連レポートの紹介
PayPalは2021年に暗号資産の保管業者であるCurv(関連レポート)を取得するなど、かねてより暗号資産サービスの提供を模索してきました。今回新たにPayPalが発表したステーブルコイン「PayPal USD (PYUSD)」は、1:1の比率で現金やT-billsに裏付けられています。PYUSDはニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の監督下にある信託会社Paxos Trust(関連レポート)によって運営されます。
関連レポート①:Curv DeFi 機関投資家向けエンタープライズDeFiソリューションの動向
関連レポート②:ステーブルコインやゴールド担保トークンを発行する企業 PAXOSの事業モデル概観
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。