Izumi Finance プログラム可能なUniswap v3上のLaaS

目次

  • 前提
  • Uniswap上のLaaS
  • ロードマップと今後の展開
  • 総論

前提

Curve FinanceのveTokenおよびGauge Voteによるインセンティブ設計は、効率的にステーブルトークンの流動性を集めることが可能です。このことから、ステーブルトークンを発行するプロトコルにとって、流動性リスクを軽減するという観点から今や必要不可欠なプロトコルとなっています。
Curveの競合となるUniswapは、2020年5月にリリースされたv3により流動性提供者が所定のプライスレンジ内のみで流動性を提供する集中流動性が可能となり、ソフトペッグトークン同士の流動性提供についてもCurve並みにタイトな交換が可能となりました。
MakerDAOなどのプロトコルは、PSM(Peg Stability Module)といった自前のリスクフリーなアービトラージを提供する機能によりドルとのペッグを可能としており、Curveに依存はしてないことからUniswap v3の取引高も相応に増加しています。

PSMの内容は下記のレポートで説明しています。
参照レポート:信用(クレジット)としてのステーブルトークン

しかしながら、多くのステーブルトークンを発行するプロトコルにとっては自前でそのような機能を提供することはコストがかかるため、依然としてCurveに依存しているという構造があり、UniswapはCurveのシェアを奪えているとはいえません。
多くのステーブルトークンを発行するプロトコルにとってはペッグを維持するために流動性が必要ですが、流動性を集めるインセンティブコストをガバナンストークンのインフレ(新規発行)で支払うよりも、Curveによるインセンティブを活用する方が合理的です。
Uniswapが欠けているのはそのようなインセンティブを付与する機能であり、その点がCurveとの大きな違いであるといえます。
Izumi Financeはこの欠点を補うことを目的にしています。Uniswap上のレイヤーにveTokenによるインセンティブを付与するサービスを提供し、プロトコルがリワードを支払うことで流動性を確保することが可能なLaaS(Liquidity as a Service)になります。

本レポートではプログラム可能なUniswap v3上のLaaSであるIzumi Financeについて概観します。
なお、veTokenについては下記のレポートにて解説をしていますので、事前にお読みいただくとご理解が深まります。
Vote Escrowed Token veTokenのエコノミックス

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