不動産トークンの6つの効用およびトークンのライフサイクル
2021年01月21日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 不動産のトークン化により得られる6つの効用
- 1.不動産の部分所有
- 2.運用の効率化
- 3.決済時間の短縮
- 4.データの透明性
- 5.柔軟性
- 6.流動性
- トークン化された不動産のライフサイクル
- 1.トークン設計
- 2.デジタル化
- 3.投資家管理(一次配布時)および 4.運用時のトークン管理
- 5.セカンダリーマーケット
- 総論
前提
本レポートでは「不動産のトークン化」に関連する基礎的な情報を整理することを目的に、トークン化により得られる効用、トークンのライフサイクル全体を概観します。
これまでの不動産トークン化プロジェクトは、従来のビジネスモデルに密着したものであり、いわゆる既存業務の効率化に焦点を当てたものが多いという印象を受けますが、トークン化を取り巻く技術やビジネスモデルが成熟していく中で、既存の業務効率化だけでなく、新たなビジネスチャンスの創出にもトークン化は活用できる可能性はあります。トークン化は価値創造の道筋を統合し、様々なステークホルダーの利害を一致させる可能性もあり、将来的には企業が保有する不動産の一部を従業員のインセンティブ・プログラムに応用したり、借りている不動産の一部の所有権を徐々に買い増すRTO(Rent to Own)のようなことにも適用される可能性はあるでしょう。
本レポートではその将来性や応用については触れませんが、その基礎となるトークン化により得られる効用とトークンのライフサイクル全体を5段階に分けて概説します。
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