DeFiプロジェクトの流動性マイニングの構造を理解する

目次

  • 前提
  • Compound, COMP
  • yearn.finance, FYI
  • Universal Market Access, UMA
  • Balancer, BAL
  • 結論

前提

本レポートでは賛否両論ある「Liquidity mining(流動性提供による独自トークンの取得)」について、主要なプロジェクトの流動性マイニングとその構造の概観を行います。流動性マイニングの手法は様々であり、リスクリワード構造も個別に検討する必要があるのですが、誤解を恐れずに端的に表現すると「ステーキングと流動性提供を同時に行うことによる報酬の獲得」です。
通常のステーキングと異なるのは、ステークするのが独自トークンでなくても良い点で、Compoundの場合は、CompoundでサポートされているDAIやUSDCを使ってCOMPのマイニングが可能です。
流動性の提供は取引所が自身で、または第三者への依頼によって行っているマーケットメイキング(以下MM)を各参加者に外注しているのと同じ構造です。MMは特に取引所が新しいデリバティブ商品を上場させたり、新しいコインを上場させたりするときに行われます。これは、初期においては売り買いのオーダーを提示する主体が少ないために、スプレッド(最も有利な買い価格と売り価格の差分)が開き、テイカーが不利な価格でオーダーを出さなければならないことを防ぐための措置です。
取引高がユーザーによって盛り上げられるに従って、取引所が運営するMMは徐々に影を潜めていき、最終的には稼働させなくても十分な流動性が確保されるようになります。前提となるのは「この商品は魅力的だから、最初だけ自分たちでMMすれば、数カ月後には独り立ちできるようになる」ということであり、商品が魅力的でなければ積極的にMMしても、ユーザーによる取引高は伸びません。
この前提を抑えた上で、各DeFiプロジェクトがどのように流動性マイニングを設計しているかを見ていきましょう。
*参照レポート:乱立するDeFiトークンの一覧 各プロジェクトの近況と各トークンの概要
https://hashhub-research.com/articles/2020-07-23-list-of-defi-tokens

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