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中国はブロックチェーンの実用化が何故他国より早く、それにより国家戦略として何を目指しているのか・論考

2020年01月09日

目次

  • 前提
  • 中国はインターネット産業において国家の成長に対して正しい態度を取り続けてきた
  • 中国は今の所、暗号通貨に対しても国家にとって正しい戦略をとってきた
  • 中国におけるブロックチェーンの相性の良さ、それにより何を目指しているのか
  • 中央銀行発行のデジタル通貨CBDCによって中国は何を狙っているか
  • 通貨競争の観点でのデジタル通貨、ブロックチェーンと一帯一路の関連
  • 総論

前提

本レポートでは、中国はブロックチェーンの実用化が何故他国より早く、そしてそれにより何を目指しているのか筆者の論考を述べます。
中国が世界に先駆けてブロックチェーンの活用を実現させていると認識されて久しいです。中央銀行発行のデジタル通貨CBDCに加えて、企業による事例も豊富で既に日本円にして数兆円のトランザクションがブロックチェーン上で処理されることは珍しくありません。
最も近年はブロックチェーン以外にも機械学習をはじめとする様々な技術で、アメリカを追い抜きはじめましたが、とりわけブロックチェーンの企業活用においてはその差が顕著です。
d10n Labでも中国国内におけるブロックチェーン活用の代表的な事例として、過去に以下のようなレポートを配信しています。
*レポート:中国建設銀行の貿易金融領域でのブロックチェーン、5兆円(2019年時点)以上の取引を処理するファクタリングプラットフォームの概要・考察
https://hashhub-research.com/articles/2019-12-26-china-supplychain-finance
*レポート:テンセント傘下のデジタル銀行WeBankにおけるブロックチェーン関連の取り組みの概観
https://hashhub-research.com/articles/2019-11-07-webank-blockchain
*レポート:Alibaba(アリババ)系金融会社・Ant Financial(アントフィナンシャル)のブロックチェーンの取り組みを概観する
https://hashhub-research.com/articles/2020-01-06-antfinancial
本レポートでは、筆者による同国の考察でありますが、中国が国家としてなぜブロックチェーンを推進しようとしているかを論じます。同国の性質や、アメリカや日本など他国との違い、ブロックチェーン産業においての中国の立ち位置について考えるきっかけになればと思います。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。