中国建設銀行の貿易金融領域でのブロックチェーン、5兆円(2019年時点)以上の取引を処理するファクタリングプラットフォームの概要・考察
2019年12月26日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 中国建設銀行とは
- 中国建設銀行の貿易金融領域でのブロックチェーン概要
- BCTrade2.0の略歴やこれまでの成長推移
- 考察・貿易金融におけるブロックチェーンの利点を理解した上で中国は何故これを推進するかを理解する
- 総論
前提
本レポートでは、中国建設銀行(China Construction Bank Corporation /CCB)の貿易金融領域でのブロックチェーンの取り組みについて概観します。
中国でのブロックチェーンの活用は世界に先んじていますが、同行のブロックチェーンを利用した貿易金融、サプライチェーンのプラットフォームも同国のブロックチェーン事例の代表例と言えるものです。
2019年時点で同プラットフォームは、日本円にして5兆円以上($50 billion) の取引を処理したと発表されています。ブロックチェーンの活用方法に未だ疑問を抱いている層からは中々現実味がない数字ですが、まさにそれが中国とその他の国のブロックチェーン技術についてのアダプションの差であると言えるでしょう。
今回のレポートでは同行の事例を概観するとともに、貿易金融やサプライチェーンファイナンスの領域においてブロックチェーンを活用する利点を改めて見直すことまで網羅します。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。