Bitcoinやブロックチェーンに傾倒する人に向けてすすめる金融や貨幣の歴史に関する10の書籍
2020年12月28日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 1:『新版 金融の基本 この1冊ですべてわかる』
- 2:貨幣の「新」世界史 ハンムラビ法典からビットコインまで
- 3:金融の世界史―バブルと戦争と株式市場―
- 4:マネーの進化史
- 5:ゴールド―金と人間の文明史
- 6:アメリカ金融革命の群像
- 7:お金の流れで探る現代権力史 「世界の今」が驚くほどよくわかる
- 8:世界史を変えた詐欺師たち
- 9:世界はすでに破綻しているのか?
- 10:エンデの遺言
- 総論
前提
本レポートではBitcoinやブロックチェーンに傾倒する人に向けてすすめる金融や貨幣の歴史に関する10の書籍を紹介します。
2009年に誕生したBitcoinから始まった暗号資産の経済圏は、目まぐるしい早さで拡大をしています。その歴史は短いながらも、過去の金融史をなぞっているような事例も多々あります。Bitcoinをはじめとした暗号資産、ブロックチェーンを取り入れるフィンテック、あるいは分散型金融(DeFi)などに取り組む事業者や投資家にとって、金融史、ときには貨幣の歴史を学ぶことは重要です。
このレポートでは過去に遡って金融とは何か、貨幣とは何かを俯瞰するための本を主にまとめています。いずれもHashHub Researchらしい紹介書籍リストであると思いますし、より暗号資産やブロックチェーンを楽しむきっかけになれば幸いです。
1:『新版 金融の基本 この1冊ですべてわかる』
本レポートでは金融や貨幣の歴史をテーマにした書籍を紹介しますが、以降に紹介する書籍は実務的な金融知識や具体的な金融理解をするための本としては必ずしも適していません。
まず既存的な金融理解を深めるのであれば、この『新版 金融の基本 この1冊ですべてわかる』や、都度他の実務書を参照することをおすすめします。
2:貨幣の「新」世界史 ハンムラビ法典からビットコインまで
貨幣の歴史を追体験する本です。物々交換、金が重視された時代、ペーパーマネー、中央銀行の誕生、Bitcoinまでが、コンパクトにまとめられています。
生物学者や行動経済学者、脳科学者にまで取材をし、お金を考える本としては新しい切り口を見せてくれます。
生物学者や行動経済学者、脳科学者にまで取材をし、お金を考える本としては新しい切り口を見せてくれます。
3:金融の世界史―バブルと戦争と株式市場―
2000年以上に渡る金融の歴史を描いた本です。特にファイナンス、お金を調達して業を成すトピックが多く取り扱われた歴史本です。
現代では企業や個人事業主が資金調達をすることは珍しくありませんが、過去には大規模な資金調達を行うのは国家くらいであり、その資金使途は戦争と航海程度でした。それがどのように現代の金融に変遷をしたのか俯瞰できる書籍です。
4:マネーの進化史
貨幣の誕生から銀行制度の発達、保険の発明、ヘッジファンドの興隆、リーマン・ショックの背景までを取り扱った書籍です。
5:ゴールド―金と人間の文明史
Bitcoinはデジタルゴールドとしての地位を確立されつつあります。しかしゴールドのことをどれだけ知っているでしょうか?金貨あるいは金に兌換された紙幣などを人類が長く使ってきたことはなんとなく知っているはずですが、それが何度となくデカップリングされていることや、価値交換手段としての金が不便だった点なども本書では理解できます。
6:アメリカ金融革命の群像
20世紀後半のアメリカでのリテール向け金融ビジネスの状況を描いた本です。クレジットカードビジネスがどのように生まれたか、MMFにどのように資金が流入したかなどが詳細に描かれており、現代に私たちが使用している金融サービスの基礎がどのように築かれたかを理解できる書籍です。
7:お金の流れで探る現代権力史 「世界の今」が驚くほどよくわかる
戦争、資源闘争、内戦、国際協定など、近代史から現代史の金融と権力を追った書籍です。
現代において世界の貿易基軸通貨はアメリカドルとされていますが、アメリカドルがどのように基軸通貨になったかのか、解像度が高く理解できるはずです。
8:世界史を変えた詐欺師たち
いかに詐欺的なアイデアでも、時代性・やり方・背後の権威などによって、一時代を通し受け入れられる事例があるというエピソードを複数綴った本です。
経済政策の祖にして亡国的バブル事件を引き起こしたジョン・ローをはじめ、ケインズ、シャハト、グリーンスパンといった経済政策の大立者から、ロスチャイルド、ソロスなどの投資家、さらにはベンジャミン・フランクリン、ニュートンまで事例ごとに紹介してあり、読みやすい書籍です。Bitcoinもその一つとして紹介されています。
9:世界はすでに破綻しているのか?
歴史上、すべての紙幣は紙切れになってきました。日本にいるとなかなか実感を持てないかも知れませんが、比較的最近の歴史でも起こってきたことですし、世界には自国のお金も銀行も信頼できないという状態の人が数多くいます。本書はそういった国々、アルゼンチン、スペイン、ギリシャ、キプロス、ロシア、タイ、韓国を取材した本です。
財政破綻をするとはどういうことか、それによって人々の生活はどのように変わるのかを描いています。
10:エンデの遺言
ファンタジー作家のエンデがテーマにした「時間貯蓄銀行」や、シルビオ・ゲゼルが提唱した「減価する貨幣」など、いまだ支持するファンが多いトピックからお金を考えた本です。
総論
本レポートでは、Bitcoinやブロックチェーンに傾倒する人に向けてすすめる金融や貨幣の歴史に関する10の書籍を紹介しました。
紹介した書籍を読み、もっとBitcoinやブロックチェーンの最新トレンドや企業の活用事例の詳細を知りたいという方は是非HashHub Researchの活用をご検討ください。
HashHub Researchは「未来の選択肢をつくる人に気づきを届けともに価値を創造する」をサービスビジョンに、暗号資産・ブロックチェーン特化の情報プロバイダとして運営しています。
下記にいままでの書籍紹介レポートを紹介します。是非ご覧ください。
関連レポート:暗号資産・ブロックチェーンの仕組み・ビジネス・技術の基礎を学ぶための10の書籍
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