37行が支えるユーロSC「Qivalis」の現在地——分かっていること、まだ分からないこと |ローカル通貨建てSCシリーズ・EUR編 第3弾

2026年06月30日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

ユーロSCの「0.2%問題」と新しい設計の登場

ユーロはドルに次ぐ世界第2の準備通貨で、世界の外貨準備高の約20%を占めます。一方、ステーブルコイン(SC)市場ではユーロ建ての追跡供給量は全体の0.2%前後にとどまり、この差は長く埋まらないままでした。本シリーズのEUR編では、前編でこの市場が一度衰退してMiCAを境に復興した経緯を、後編で現役銘柄が誰にどう使われているかを辿ってきました。
その溝を、これまでとは違う設計で埋めようとしているのがQivalisです。15ヵ国・37行の銀行が共同で支えるユーロSCで、「欧州のオンチェーン経済はこれまでドル決済が既定だった。それを変える」と自ら掲げています(公式X)。単一の発行体が手がけるCircle EURCとも、単一の銀行が発行するSG-FORGE EURCVとも異なる構えです。ただしQivalisはまだ発行前の計画段階にあり、開示には濃淡があります。本稿は、Qivalisの公式発信(サイト・X)とAlea Researchの分析をもとに、現時点で確認できることと、まだ分からないことを切り分けながら、この「コンソーシアム型」という設計の狙いを読み解きます。
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