安全資産としてゴールドの方がビットコインより優位性がある理由を、BIS規制や担保価値の観点から理解する
2025年10月15日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 安全資産としてゴールドの方がビットコインより優位性がある理由を、BIS規制や担保価値の観点から理解する
- 総括
前提
ゴールドの価格連騰が止まりません。ビットコインに対する年初来パフォーマンスは大きく差が開きました。
筆者としてはビットコインにも強気姿勢ですが、同時にゴールドも保有するべきことやゴールドにも強気なレポートを昨年頃から多数発信してきたので、ここまでのパフォーマンスに満足しています。
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最近では株式市場含むマーケット下落局面で、ビットコインが下落して、ゴールドが上昇する局面が続いています。ビットコインのアセットとしての構造はゴールドに非常に類似しているのは今更議論する必要もないですが、明確にマーケット認識はビットコインは安全資産として扱っていないですし、直近の価格動向からも安全資産の位置付けでポートフォリオに組み込むことは出来ません。
そのため、安全資産としてゴールドの方がビットコインより優位性がある理由を、BIS規制や担保価値の観点から理解するというテーマで論じようと思います。断りをいれておくと、本レポートは基本的にゴールドの優位性を書くことになりますが、筆者はビットコインにも強気ですし、局面次第で再びビットコインがゴールドがアウトパフォームする場面もあるだろうし、非常に長い時間軸で見れば、ビットコインの時価総額がゴールドを超える可能性もありえると想定しています。
それでもゴールドがなぜ現代金融市場で安全資産であるかを理解することは、ビットコインが今後金融市場でどのような扱いを受けるべきかを思考するうえでも重要といえます。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。