DeFiマーケットレポート【2023年6月】
2023年07月12日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- TVL(Total Value Locked)
- DEXの出来高
- プロトコル手数料収入の比較
- ステーブルコイン
- DeFiに関する規制動向
- Layer 2
- 総括
2023年6月のDeFiマーケットレポートです。本レポートでは、DeFiに関連する重要な指標と注目すべきプロトコルの動向について、大まかな傾向を掴むことを目的に概観します。
Executive Summary
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TVL:
- 6月末のTotal Value Locked(TVL)は441.9億ドルで、前月から減少。しかし、Lido、cbETH、Instadapp(IETH)などのDeFiプロトコルは10%以上増加。Compoundは先月より20%以上TVLを伸ばし、これは新プロジェクトSuperstateの影響と考えられるが、現時点で具体的な連携はない。Superstateは短期米国債をトークン化しDeFiと伝統金融の融合を目指している。
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DEX取引出来高:
- 6月のDEX出来高は、5月よりもやや減少。主に取引されているのは、Uniswap V3、Curve、PancakeSwap。Maverick Protocolは、Ethereum、zkSync Era、BNBに展開しているDEXで、資本効率性が高いと評価されている。
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規制関連:
- Paradigmは、SEC(米国証券取引委員会)が暗号資産市場に対する管轄権を拡大しようとする試みを否定的な意見を付したアミカスブリーフ(意見書)を提出。
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ステーブルコイン:
- クリプト市場全体に対するステーブルコインドミナンスは、6月は13〜15%で推移。特にテザーのドミナンスが増加。
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レイヤー2:
- レイヤー2における6月末のTVLは9.85bドルで、前月から上昇。レイヤー2は、EthereumのEIP-4844によってさらにガス代が減少することが期待されている。
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