GMX | 複数担保に対応した無期限先物取引プロトコル
2022年05月04日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- GMXが提供する機能と競合プロトコルとの違い
- GMXトークンのトークノミクス
- 総論
前提
本レポートでは、ArbitrumとAvalancheネットワークに構築された複数担保に対応した無期限先物取引プロトコルであるGMXと、そのトークノミクスについての解説を行います。
【Executive Summary】
- 非中央集権の無期限先物取引プロトコルとしてはdYdx、Perpentual Protocol、Synthetix、Cap Financeなどがあります。
- 無期限先物取引はレバレッジを活用した差金決済になるので、中央集権取引所においては現物取引よりも取引高は大きくなる傾向があります。
- しかしながら、非中央集権取引所(DEX)における無期限先物取引が可能なプロトコルは、現物取引が可能なプロトコルに比べると取引高は大きいとはいえません。
- その要因としては、(1)流動性の欠如、(2)オプションバイヤーもしくはリスクテイカーのどちらかに偏った不公平なプライシング、(3)コンポーサビリティの欠如、(4)ユーザーへの訴求不足、(5)プロトコルの採用不足、(6)ボラティリティが高い市況などにより使い勝手が中央集権取引所よりも悪いことに他なりません。
- GMXはこれらの問題を解決するために、(1)流動性プールのインデックス化、(2)複数のアセットを担保として対応、(3)独特なトークノミクスによるプロトコルへの訴求などを採用しており、ユニークなアプローチで他のプロトコルとは一線を画しています。
※類似するプロトコルdYdXについて下記レポートを事前にお読みいただくと理解がより深まります。
公式Webページ:https://gmx.io/
ソースコード:https://github.com/gmx-io
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。