Ethereum上のマージン取引・デリバティブのプロトコルであるdYdXを概観する
2019年02月07日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提 dYdXとは
- マージントレーディングプロトコル概要
- マージントレーディングプロトコルのオープンの手順
- マージントレーディングプロトコルのクローズの手順
- マージントークン(ショートトークン・レバレッジドトークン)の概要
- dYdXプロトコルが利用できる取引所やリレーヤー
- dYdXに競合するようなプロトコルや類似プロジェクト
- dYdXは2019年1月現在どのくらい利用されているか
- オプションプロトコル概要
- リスク
- 総論
前提 dYdXとは
dYdXサイト: https://dydx.exchange/
dYdXホワイトペーパー: https://whitepaper.dydx.exchange/
dYdX ショートトークン・レバレッジドトークンホワイトペーパー: https://margintokens.dydx.exchange/
dYdXホワイトペーパー: https://whitepaper.dydx.exchange/
dYdX ショートトークン・レバレッジドトークンホワイトペーパー: https://margintokens.dydx.exchange/
dYdXは、Ethereum上で構築されるデリバティブのプロトコルです。
dYdXは、第三者を信頼しない形でのEthereumアセット(ERC20トークン)のオプション取引やマージン取引を可能にします。
- マージン取引(空売り・レバレッジ買い)
- オプション取引(未来の特定の期日に特定の価格において対象のアセットを売買できる権利をトークン化する)
Coinbaseでエンジニアとして勤務をしていたAntonio Julianoが2017年に創業をしたプロジェクトです。
2018年10月には、シリーズAで、a16z、Polychain Capital、kindred+ ventures、Abstract ventures、1confirmation、BainCapital Ventures、CRAFT、VY Capitalなどから$10Mを調達しています。
リレーヤーはdYdXを用いて、デリバティブ市場を構築できます。
dYdXは、大きく分けて、マージントレーディングプロトコルとオプションプロトコルの2つで構成されています。
これに加えて、マージントークンというものがあります。
dYdXは、全ての分散型取引所に対応する予定ですが、まずは0xのリレーヤーのみ利用出来る形でローンチをしています。
また、2019年1月時点でメインネットで稼働をしている機能はマージンプロトコルのみであり、他のロングやオプション取引は今後順次開発される予定です。
既存の金融市場において、デリバティブ市場は株式のマーケットより大きく、分散型金融の文脈でも重要なセクターになると見込まれています。
本レポートでは、このdYdXの仕組みの解説や考察を行います。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。