STEPNはどうすればよかったのか -Axieと比較し今後のGameFiに活かすケーススタディ-
2022年06月21日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- BSC STEPNの経緯
- Axieとの比較
- 総論
前提
本レポートでは投機熱が高まった後に収束したSTEPNについて、Axieとの比較を行いながら改善点の考察を行い、今後のGameFi検討の材料にすることを目的にしています。
STEPNはMove & Earnのコンセプトでユーザーの可処分時間を使わないGameFiとして、2022年の初頭から5月末にかけて大ヒットしました。当初はSolana上のDappsとして始まりましたが、4月末からBSC上でもプレイできるようになり、投機熱が高まりさらに多くのユーザーが参加しました。この様子は下記のレポートに詳しいです。
しかし2022年6月時点でSTEPN BSCのバブルは崩壊し、BSC-GSTトークン価格は99%下落、SOL-GSTもその影響も含めて97%下落をしています。
このSTEPNの考察を、2021年に流行したAxie Infiinityとの比較を行いながら考察し、今後のGameFiに対しての改善点を探ります。まだ課題の多いGameFiですが、STEPNがAxieの課題を改善した点は確かにあり、STEPNの課題解決を考察する事で今後のGameFiの発展に繋げます。
【Exective Summary】
- AxieはPlay to Earnの先駆けとしてヒットしたが、利用者のアンケートでストレスフルである点が分かっており、STEPNはその点を改善している。
- 但しSTEPNはBSCのローンチの準備不足でバブルが崩壊し、今後他チェーンに進出する前にその課題を解決する必要がある。
- 投機とゲーム性の両方が必要なためにNFT自体は有効だが、ボラティリティを抑えるためにNFTのコントロールも必要。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。