先日、日本がサッカー王国ブラジルに歴史的初勝利を収め、話題となりました。そんな中、ブロックチェーン上でサッカーやバスケットボールなどのファンタジースポーツゲームを展開するプラットフォーム「Sorare」のニュースも、近ごろ話題になっています。まず、前提情報を簡潔に説明しておくと、Sorareではユーザーが選手のデジタルカード（NFT）を収集・取引し、自分だけのチームを編成して大会に参加することができます。2019年にサービスが開始されて以来、Sorareは欧州サッカーを中心に急成長し、現在ではNBAやMLBとも公式提携し世界で数百万人（Solanaによると推定500万人以上程度）のユーザーを抱えるまでの規模になりました。

Sorareは、当初はEthereumブロックチェーン上で運営されていましたが、ユーザー増加に伴う取引量の拡大に対応するため、これまで独自のEthereum L2ソリューション「StarkEx」を採用していました。しかし、今回のレポートで取り上げるように、2025年10月には基盤技術をStarkExからSolanaブロックチェーンへ移行する計画を発表しました。こうしたことを踏まえて本レポートでは、今回のSorareの発表内容を整理しつつ、SorareがStarkExを採用した経緯を振り返った上で、筆者の私見を交えてこの決断の背景や今後の影響などについて考察します。

[関連資料]
公式ウェブサイト：https://sorare.com/
公式ブログ：https://sorare.com/blog/football
公式Twitter：https://x.com/Sorare
公式Discord：https://discord.com/invite/sorare