本レポートでは、米金利上昇とQTがステーブルコイン市場に与える影響について筆者の予想を述べます。

2022年に入り、米金利上昇・インフレ・ウクライナ戦争とそれに伴うロシアへの制裁による世界秩序の変化など、金融市場におけるマクロ要因に動きが出ています。2020年から2年近く続いた大規模金融緩和は出口を見つけ、金融市場は完全にアフターコロナウイルスとなりこれまでと異なるテーマが渦巻いています。

これを受けて米国株式市場には一旦のブレーキがかかるのではないかという見方が強く、コンサバティブな意見ではリセッション入りやスタグフレーションを予見する声も少なくありません。またそれらには当然、暗号資産市場も影響を受けます。このようなマクロ環境と関連するレポートとしては、最近以下のようなものを配信しています。

関連レポート：ブレトンウッズ体制3.0 | 新しい世界通貨秩序とビットコイン

関連レポート：円安時代に、暗号資産への投資と、USドルと連動のステーブルコインで新しい金融サービスを使う重要性

今回はこれまでとは趣向を変えて米金利上昇がステーブルコインにどのような影響を与えるかという観点で論じます。