Liquid Staking | 効用と資本効率性
2022年03月20日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- リキッドステーキングとその効用
- 運用における資本効率性の向上とリスク
- 総論
前提
本レポートではリキッドステーキング(Liquid Staking)の効用と資本効率を向上させる効果についての解説を行います。
【Executive Summary】
- シビルコントロールメカニズムであるProof-of-Stake(PoS)においてはネイティブトークンをステークすることでバリデーターとなることが可能であり、ネットワークのセキュリティーに寄与できる。
- DeFiの発展によりネイティブトークンにおける運用手法が多用化したことで、バリデーターとなるインセンティブよりもDeFiでの運用インセンティブの方が大きいと両者がカニバリゼーション(共食い)してしまいネットワークのセキュリティーが低下する懸念があった。
- リキッドステーキングの登場によりネットワークのセキュリティーに貢献しながら、移転可能なラップドトークン(Wrapped Token)をDeFiプロトコルで運用することが可能となった。
- よって、両者が共食いすることでセキュリティーが低下するという懸念は一旦退いたといえ、リキッドステーキングがネットワークにもたらした効用は大きい。
- また、リキッドステーキングを活用することで、より多角的な運用が可能となり、投資家にとっても資本効率性を向上させることが可能。
※リキッドステーキングのサービスを提供しているプロジェクトにはLIDOやRocket Poolなどがありますが、それらの詳細については下記レポートをご覧ください。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。