Injective Protocolの概要 デリバティブのレイヤー2分散型取引所の仕組みや独自トークンINJとは
2020年12月25日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Injective Protocolの基本概要
- ・独自ブロックチェーンInjective Chain
- ・メインは無期限先物を取り扱い
- ・オーダーブックモデル
- ・プロトコルとしてオープンな点
- ・フロントランニング対策
- Injective Protocolのアーキテクチャ
- マーケットメイカーとリレーヤーへのインセンティブ
- INJトークンの基本概要
- ユースケース
- トークンディストリビューション
- 主要投資家やトークンセール
- 総論
前提
本レポートではInjective Protocolの概要について解説します。Injective Protocolはレイヤー2の分散型デリバティブ(金融派生商品)取引所です。レイヤー2の分散型取引所としては、LoopringやZKSwap、Synthiexなどが存在しますが、Injective Protocolが他のレイヤー2分散型取引所と異なる点はデリバティブに特化している点です。
関連レポート:zkRollupを用いたDEX「Loopring」とそのトークンモデルの概要
https://hashhub-research.com/articles/2020-06-03-loopring-overview
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関連レポート:ZKSwapの概要 ZK-Rollup上で構築されるレイヤー2のDEX
https://hashhub-research.com/articles/2020-12-10-about-zk-swap
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Injective ProtocolはEthereumやPolkadot、またはCOSMOS SDKをベースにしたブロックチェーンなど、複数のブロックチェーンをレイヤー2として扱う構想を立てており、クロスチェーンプロジェクトとしての性格も持ちます。類似プロジェクトとしてはTHORChainなどが挙げられます。
関連レポート:THORChainの概要 異なるブロックチェーン間のアセット交換を実現するクロスチェーンスワッププロトコル
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Injective Protocolが構想するレイヤー2の分散型取引所では、BitMEXやBinance、あるいはFTXなどの中央集権型取引所が提供しているものと同様の先物商品をブロックチェーン上の市場で構築するとしています。
今回のレポートでは、Injective Protocol上のデリバティブマーケットの仕組み、レイヤー2の仕組み、独自トークンINJの概要など、同プロジェクトを網羅的に解説します。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。