zkRollupを用いたDEX「Loopring」とそのトークンモデルの概要

目次

  • 前提
  • Loopringの概要と近況
  • 次世代DEXの見通し
  • ネイティブコインLRCのトークンモデル
  • 総論

前提

本レポートでは新しいスケーリングソリューションとして注目されるzkRollupを利用したDEXを開発するLoopring(https://loopring.org/)とそのネイティブコインのLRCを概観します。Loopring自体は2017年8月のバブル期にICOを行っており、約45億円を調達しています。
Loopringは当初よりDEXの構築を行っていましたが、ゼロ知識証明やRollupを新たに取り込み、zkRollupを利用したDEXを今年の2月にローンチしました(https://loopring.io/trade/)。
【過去レポート】
Optimistic Rollupの実装を開発するFuelの概要
https://hashhub-research.com/articles/2020-01-27-fuel-overview
Optimistic Rollupの仕組みとPlasmaとの類似点と違い
https://hashhub-research.com/articles/2020-01-25-optimistic-rollup
過去に配信した上記のレポートでも説明していますが、RollupはPlasmaが抱えるData availability問題を解決するために、calldataを使ったデータをオンチェーンで格納します。
またRollupには幾つか種類があり、Loopingで使用されているのはzkRollupという仕組みです(上記のFuelが使っているのはOptimistic Rollup)。zkRollupはゼロ知識証明を使います。ゼロ知識証明はトランザクションの正当性を事前に検証でき、且つ検証自体は安価であるという大きなメリットがありますが、この証明を作成するコストが非常に高いデメリットがあります。ペイメントなど比較的シンプルな構造のものだとコストを抑えられるため、現状はスマートコントラクトのような複雑なものではなく、単純なものに使用される見込みです。

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