Base(ETHレイヤー2) エコシステム入門 2025
2025年05月30日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- Baseの概要と開発背景
- 投資家が注目すべきBaseの主な利点
- Baseの現状:2025年5月時点の利用状況と市場での位置付け
- Total Value Locked (TVL:預かり資産総額)
- トランザクション数
- アクティブユーザー数
- 収益性
- Baseエコシステムの探求:具体的なユースケースと注目プロジェクト
- DeFiセクターの動向
- オンチェーンでの新たなエンターテイメントと、デジタルコレクティブル市場の動向
- Coinbaseのオンチェーン戦略とBaseの役割
- BaseとCoinbase Walletの連携によるユーザーオンボーディング
- Baseネイティブトークン非発行の戦略的意味
- 投資家向けガイド:Baseへの関与を深める第一歩
- Baseネットワークへのアクセス方法:ウォレット設定
- Baseへの資金移動(ブリッジング)の基本
- Baseエコシステムへの投資機会と留意点
- 結論:Baseが拓く、より身近なオンチェーン経済
本レポートでは、2025年5月現在のBaseについて、投資家向け入門レポートとして現状を解説します。
暗号資産市場が新たな成熟を迎える中で、一つのプラットフォームが投資家の注目を集めています。それが、世界最大級の暗号資産取引所Coinbaseが手がけるイーサリアムレイヤー2ソリューションBaseです。
わずか2年足らずで、BaseはL2市場の頂点に立ちました。2025年5月現在、その預かり資産総額(TVL)は約149億ドルに達し、長らく市場をリードしてきたArbitrum Oneを抜いて首位の座を獲得しています。日々400万件から700万件の取引が活発に行われ、100万人を超えるアクティブユーザーがこのプラットフォームを利用しています。
Baseが注目される理由は単なる成長にとどまりません。高い手数料と低い処理速度という暗号資産エコシステムの根本的課題を解決し、Web3技術を真に実用的なものへと変貌させる可能性を秘めているからです。
本レポートではそれらの現状を紐解き、Baseを利用し始めるためのガイドとなる内容を目指します。
Baseの概要と開発背景
Baseは、Coinbaseによってインキュベートされたイーサリアムのレイヤー2ネットワークです。その主な目的は、イーサリアムネットワークが抱えるスケーラビリティの課題を解決し、トランザクション処理速度の向上とガス代(手数料)の大幅な削減を実現することにあります。
Baseは、「より安全で、低コスト、かつ開発者に優しい方法でオンチェーン(ブロックチェーン上)にアプリケーションを構築する」ことを目指して設計されており、これにより、より多くの開発者とユーザーをWeb3の世界へと入門させることを想定したブロックチェーンです。
この取り組みは、Coinbaseが掲げる「10億人のユーザーをオンチェーンに」という壮大なビジョンを達成するための重要な布石として位置づけられています。
Coinbaseは、Baseを通じて自社の製品、ユーザー、そしてプラットフォーム上の資産を、分散化されたクリプトエコノミーへとシームレスに接続することを目指しており、これは単なる技術開発を超えた、Coinbaseの将来戦略における核心的な要素と言えるでしょう。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。