THORChainの概要 異なるブロックチェーン間のアセット交換を実現するクロスチェーンスワッププロトコル
2020年10月03日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- THORChainの基本概要
- プロジェクトコンセプト
- 独自ブロックチェーンTHORChainとContinuous Liquidity Pool (CLP)
- インセンティブ設計
- THORChainのクロスチェーンの技術
- RUNEのトークンエコノミクス・トークンユースケース
- コンセンサスへの参加・セキュリティ:
- 流動性提供の基軸通貨:
- ガバナンス:
- トークンディストリビューション:
- 2020年現在稼働しているプロダクトやロードマップ
- 総論
前提
本レポートではTHORChainの概要を解説します。THORChainは、異なるブロックチェーン間のアセット交換を実現するクロスチェーンスワッププロトコルです。
従来、特定のカストディ主体を必要とせずに異なるブロックチェーン間のアセットを交換すること、あるいは交換せずとも異なるブロックチェーンのアセットを担保にして別のブロックチェーン上で合成資産を組成することは困難でした。このような特定の第三者を経由せずに、複数のブロックチェーン間でアセットをやり取りすることはブロックチェーンのインターオペラビリティ(相互運用)と呼ばれ、様々なプロジェクトが取り組む重要なテーマになっています。例としてはCOSMOSやPolkadot、renBTC、tBTCの取り組みがあります。これらはいずれもブロックチェーンのインターオペラビリティに関する課題に取り組んではいますが、厳密に言えば解決しようとしている課題もアプローチも異なっています。
関連レポート:Ethereum圏を拡大させ、Bitcoinの利便性を向上させるrenBTCの概要
https://hashhub-research.com/articles/2020-07-11-renbtc-overview
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関連レポート:Bitcoinで実現可能なDeFi・オープンファイナンスを概観する(サイドチェーン、アトミックスワップ、DLC、tBTC等)
https://hashhub-research.com/articles/2019-11-28-defi-in-bitcoin
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関連レポート:ブロックチェーンを相互接続するプロジェクトであるCOSMOSとPolkadotのそれぞれ違い。及びその考察
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今回のレポートで取り上げるTHORChainもまた、ブロックチェーンのインターオペラビリティに関連するプロジェクトです。同プロジェクトは複数のブロックチェーンのアセットの流動性プールを形成して、クロスチェーンの分散型取引所を実現します。本レポートでは同プロジェクトの基本概要や独自トークンRUNEの役割について解説します。
公式サイト:https://thorchain.org/
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。