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時価総額10億ドルでNASDAQに上場したTriterras Fintechの貿易金融プラットフォームKratos概要

2020年12月02日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • Kratosの概要
  • Triterras Fintechが課題視する貿易金融ギャップについて
  • Kratosが提供する金融モジュール及びビジネスモデル
    • Kratosプラットフォームがサポートしている機能
    • 貸し手にとっての利点
    • 借り手にとっての利点
  • 総論

前提

本レポートではTriterras Fintechが開発・運営するEthereumブロックチェーンベースの貿易金融プラットフォームKratosを概観します。
Triterras Fintech(ティッカー:TRIT)は、SPAC(特別目的買収会社)であるNetfinとの合併により2020年11月にNASDAQ上場を果たしたシンガポールを拠点とするフィンテック企業です。執筆時点の発行済株式数は83,196,000株、株価はおよそ11.95ドルで時価総額は9.94億ドルです。一時12.25ドルをつけていたこともあり、時価総額10億ドルを少し上回っていました。(下画像参照)※Triterras合併にあたり、Netfinは2020年11月9日に10-Q 四半期報告書を公開しています。
参照:https://www.google.com/search?tbm=fin&q=NASDAQ:+TRIT&stick=H4sIAAAAAAAAAONgecRowS3w8sc9YSn9SWtOXmPU5OIKzsgvd80rySypFJLmYoOyBKX4uXj10_UNDdPyDMstDOIreBax8vg5Brs4BlophAR5hgAA7pB5y0wAAAA&sa=X&ved=2ahUKEwiC8JqAl6rtAhXJaN4KHdJ_CUYQ3ecFMAB6BAgCEBk&biw=720&bih=704#scso=_fODEX5D7I9STr7wP6sizoAI7:0
Triterras Fintechが運営する貿易金融プラットフォームKratosは、他のブロックチェーンベースの貿易金融プラットフォームと同様に、従来の貿易金融では対応できていなかった中小企業や途上国市場を対象としています。また同社の貿易金融ソリューションは銀行仲介型貿易金融ではなく、その代替となる専門会社によるものであり、今年度は貿易金融を専門とした企業と一般信用ファンドなど10社を貸し手として迎え入れています。借り手、サプライヤー、貸し手、保険会社など多くのサポートカウンターパーティが存在するシンガポールを拠点としていることも同社の一つの強みと言えるでしょう。
※その他主要貿易金融プラットフォームの概要については以下のレポートをご参照ください。
参照レポート:2020年時点での主要な貿易金融プラットフォームの概要・比較
https://hashhub-research.com/articles/2020-08-07-trade-finance-platform-overview
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