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2020年時点での主要な貿易金融プラットフォームの概要・比較

2020年08月07日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • Marco Polo(COR)
  • Contour(COR)
  • Finacle Trade Connect(COR)
  • we.trade(HLF)
  • eTradeConnect(HLF)
  • Komgo(QRM)
  • 補足:各基盤について簡易説明
    • Corda(COR)
    • Hyperledger Fabric(HLF)
    • Quorum(QRM)
  • 総論

前提

本レポートは2020年時点での主要な貿易金融プラットフォームの概要説明、及び比較を行います。
ブロックチェーンが貿易金融と相性が良いことはすでに知られており、世界中で様々な大手金融機関などが中心となりプロジェクトが立ち上がっています。貿易業務およびそれを付随する支払い業務では、売手と買手に加えて、船荷会社・通関事業者・金融機関など複数の事業者がプロセスに参加します。その複数事業者間でのプロセスを円滑にするITシステムの基盤にブロックチェーンは相性が良いと考えられています。これについては下記のレポートに詳しいです。
関連レポート:小売・製造・流通業界でのブロックチェーンの利用事例
https://hashhub-research.com/articles/2020-04-09-commerce-industry
本レポートではMarco Polo(COR)、Contour(COR)、Finacle Trade Connect(COR)、we.trade(HLF)、eTradeConnect(HLF)、Komgo(QRM)の6つの貿易金融プラットフォームを取り扱います。各名称の語尾に()で示しているのは各プラットフォームが利用しているDLT基盤の略称であり、それぞれCOR(Corda)、HLF(Hyperledger fabric)、QRM(Quorum)を意味します。
今回取り扱う貿易金融プラットフォームは基本的にエンタープライズ領域で主に利用される上記3つの基盤を用いたものに限定しています。しかし、その他にもDLT基盤が不明ではあるものの、取引量が多いとされる中国人民銀行によるBATFB(The Bay Area Trade Finance Blockchain Platform )やシンガポール金融庁(MAS)と香港金融庁(HKMA)によるGTCN(The Global Trade Connectivity Network)、パブリックブロックチェーン上のCentrifugeの取り組みなど本領域と近しいものは別の機会に取り扱う予定です。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。