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オンチェーンキャッシュフローという概念 ステークホルダーへ収益をいかに分配するかのトークンエコノミクス

2020年08月30日

目次

  • 前提
  • スマートコントラクトがお金を稼ぐ オンチェーンキャッシュフローという概念
  • オンチェーンキャッシュフローの分配(MakerDAOの事例)
  • オンチェーンキャッシュフローをいかに分配するかのトークンエコノミクス
  • 総論

前提

本レポートでは、オンチェーンキャッシュフローという概念と、ステークホルダーへ収益をいかに分配するかのトークンエコノミクスの考え方について解説します。パブリックブロックチェーン上のスマートコントラクトプロジェクトにおいては、スマートコントラクトが収益を稼ぐというお金のフローが一般的になりつつあります。また、その稼いだお金がプロダクトを取り巻くステークホルダーにいかに分配されるかも多様化されつつあります。
2020年5月に配信した下記レポートでは、「ネットワークの株式のような暗号資産(Network Equity Token)」を紹介しました。Network Equity Tokenは、会社の株式ではなく、オープンソースのソフトウェアに対するステークホルダーの権利を示す暗号資産です。ブロックチェーンの世界においてはオープンソースのソフトウェアがスマートコントラクトで収益を稼ぐことが既に現実に起きています。ネットワークの株式のような暗号資産ではこの収益をステークホルダーが享受することが出来ます。
関連レポート:ネットワークの株式のような種類の暗号資産 暗号資産はなぜ価値を持つか?
https://hashhub-research.com/articles/2020-05-15-network-equity-token
ネットワークの株式のような種類の暗号資産とも関連しますが、本稿ではそれを前提にした上で、さらに理解を深めることを目的とします。
また、そもそもブロックチェーン上に構築され分散的にガバナンスされるスマートコントラクトプロジェクトは、従来の株式会社とも概念的に異なる点が多くあります。これについては下記のレポートで解説しています。
関連レポート:クリプト・暗号資産領域におけるプロジェクトの立ち上げ方 スタートアップとして創業して分散化に至るまでの道筋
https://hashhub-research.com/articles/2020-08-28-the-road-to-decentralization
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。