search-icon
academy-icon

中国国有鉄鋼メーカーBaosteel(宝鋼集団)傘下Ouyeelが進める2つのブロックチェーンプロジェクト

2020年08月29日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • 通宝(Tongbao) |サプライチェーンファイナンス
  • Ouyeel Chain|証明書、トレーサビリティ、規制監督の課題に取り組み、鉄鋼業界における「物流・商流・金流」統合を目的か
  • 総論

前提

本レポートでは中国国有の鉄鋼メーカーBaosteel(宝鋼集団)が設立したOuyeel Financial Information Service Co.,Ltd(以下Ouyeel Services) が展開する2種類のブロックチェーンプロジェクトを概観します。
Ouyeel Servicesはビッグデータ、人工知能、ブロックチェーンなどの金融テクノロジーを用いて鉄鋼業界の金融サービスニーズを満たすことを目的にBaosteelが2015年に設立したB2B取引プラットフォームです。2018年にサプライチェーンファイナンス向けのブロックチェーンソリューション「通宝」を発表しており、2020年にはOuyeel Chainという証明書、トレーサビリティ、規制監督に焦点を当てたブロックチェーンソリューションを発表しています。後者のOuyeel Chainは直接ファイナンスに関係するものではありませんが、倉庫業者による鉄鋼在庫証明などのオフチェーン情報の偽装を解消することで在庫等担保融資(ABL)が従来抱える課題解消につながるのではないかと期待されます。本レポートではOuyeelが展開するこの2つのプロジェクトを概観します。
※Baosteelは傘下にあるOuyeel Services(2015年設立)で独自の鉄鋼業界向けブロックチェーンを展開していますが、他の取り組みとしてCordaブロックチェーンを基盤とした貿易金融プラットフォームContourでの人民元建の鉄鉱石取引やMineHubでも取引を実行しています。
【Baosteel関連レポート】
国際社会における中国のブロックチェーン活用状況概観
https://hashhub-research.com/articles/2020-07-20-china-blockchain-usecase-overview
このレポートはPro会員限定です。
HushHubリサーチの紹介 >
法人向けプラン >

※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。