中国国有鉄鋼メーカーBaosteel(宝鋼集団)傘下Ouyeelが進める2つのブロックチェーンプロジェクト

目次

  • 前提
  • 通宝(Tongbao) |サプライチェーンファイナンス
  • Ouyeel Chain|証明書、トレーサビリティ、規制監督の課題に取り組み、鉄鋼業界における「物流・商流・金流」統合を目的か
  • 総論

前提

本レポートでは中国国有の鉄鋼メーカーBaosteel(宝鋼集団)が設立したOuyeel Financial Information Service Co.,Ltd(以下Ouyeel Services) が展開する2種類のブロックチェーンプロジェクトを概観します。
Ouyeel Servicesはビッグデータ、人工知能、ブロックチェーンなどの金融テクノロジーを用いて鉄鋼業界の金融サービスニーズを満たすことを目的にBaosteelが2015年に設立したB2B取引プラットフォームです。2018年にサプライチェーンファイナンス向けのブロックチェーンソリューション「通宝」を発表しており、2020年にはOuyeel Chainという証明書、トレーサビリティ、規制監督に焦点を当てたブロックチェーンソリューションを発表しています。後者のOuyeel Chainは直接ファイナンスに関係するものではありませんが、倉庫業者による鉄鋼在庫証明などのオフチェーン情報の偽装を解消することで在庫等担保融資(ABL)が従来抱える課題解消につながるのではないかと期待されます。本レポートではOuyeelが展開するこの2つのプロジェクトを概観します。
※Baosteelは傘下にあるOuyeel Services(2015年設立)で独自の鉄鋼業界向けブロックチェーンを展開していますが、他の取り組みとしてCordaブロックチェーンを基盤とした貿易金融プラットフォームContourでの人民元建の鉄鉱石取引やMineHubでも取引を実行しています。
【Baosteel関連レポート】
国際社会における中国のブロックチェーン活用状況概観
https://hashhub-research.com/articles/2020-07-20-china-blockchain-usecase-overview

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