資産や債権の証券化(ABS)とブロックチェーン そのメリットや主要プロジェクト
2020年06月22日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 資産の証券化(ABS)とは何か
- 資産の証券化(ABS)のメリット 発行側・投資家側
- (発行側)
- (投資家側)
- ブロックチェーンは資産の証券化(ABS)のプロセスにどのように組み込まれるか
- 資産の証券化(ABS)とブロックチェーンに関わる主要プロジェクト
- 大手資産運用会社のVanguardがABSの実証実験を完了
- Figure Technologiesによる学生ローンの証券化
- 中国浙商銀行がABCP(asset backed commercial paper)を発行
- 総論
前提
本レポートでは、資産の証券化(asset backed securities、以下ABS)とブロックチェーンについて論じます。所謂、Security Tokenのカテゴリに含まれる1トピックでもあると言えますが、ABSの発行と取引にブロックチェーンを用いるプロジェクトが注目され始めています。ABSとは企業のキャッシュフローを証券化することを指します。これをブロックチェーン上で行い、オリジネーションに関わるバックオフィスの業務プロセス削減、情報のフローや価格発見、セカンダリー市場の流動性の改善を目指すものです。
本レポートでは、そもそものABSのメリット(発行側・投資家側)を前提として取り扱い、後半では、主要プロジェクトの紹介や、ブロックチェーンはABSのプロセスにどのように組み込まれるかを概観します。
なお、ABSに限らないSecurity Token全般を取り扱ったレポートは過去に下記のようなものを配信しています。前提となるSecurity Tokenの事情を抑えてから本レポートを読まれることをお勧め致します。
関連レポート:論考・Security Tokenという用語が及ぼしている誤解 ブロックチェーンが金融分野で起こすイノベーションを俯瞰する
https://hashhub-research.com/articles/2020-04-12-misunderstand-of-security-token
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関連レポート:Security Tokenの概観、期待されるメリット・課題・主要プロジェクト(2020年版)
https://hashhub-research.com/articles/2020-03-03-overview-security-token
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