DeFi Money Market(DMM)の概要 現実世界のアセットをパブリックブロックチェーン上の金融エコシステムに接続するプロジェクト
2020年03月16日
目次
- 前提
- DeFi Money Market (DMM)のコンセプト
- 現実資産を担保としてパブリックブロックチェーン上で扱う困難性をChainlinkのオラクルで解決するアプローチ
- DMMが最初の担保資産として自動車を扱う理由
- DMMスマートコントラクトが処理する変数
- DMMはプロトコルであり、分散化をする方針
- 筆者による考察
- 総論
前提
本レポートでは、DeFi Money Market (以下DMM)の概要を解説します。DMMは、現実世界の資産をパブリックブロックチェーン上のEthereum金融エコシステムにブリッジするプロジェクトです。
Ethereum上のムーブメントであるDeFi(分散型金融)は、現在パブリックブロックチェーン上で最も主要なアプリケーションであり、金利を稼ぐことや、国境を跨いで借り入れがスマートコントラクトを通して行われています。しかしながら、これらのアプリケーションは新規性がありながらも、未だ狭い暗号通貨コミュニティで行われていることが現状です。
*レポート:論考・Security Tokenが普及した後の金融体験を考える、DeFiは将来どのように企業活動や既存金融と結びつくのか
https://hashhub-research.com/articles/2020-03-11-future-usecase-security-token
https://hashhub-research.com/articles/2020-03-11-future-usecase-security-token
今回取り上げるDMMは、このDeFiのエコシステムに現実世界の資産を持ち込み、それらをスマートコントラクトでファイナンスすることが出来るプロジェクトです。本レポートでは同プロジェクトの全体像の理解を目指します。
DeFi Money Market Account:https://app.defimoneymarket.com/
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。