韓国のブロックチェーンベースのID(DID)概況 ブロックチェーンベースのIDはどのように普及するか
2020年02月29日
目次
- 前提
- ブロックチェーンを推進する韓国
- 韓国のブロックチェーンベースのID(DID)概況
- 考察・ブロックチェーンベースのIDはどのように普及するか
- 総論
前提
本レポートでは、韓国のブロックチェーンベースのID(DID)の概況を取り扱います。
ブロックチェーンがアイデンティティ・IDの管理に向いている技術であることは多くの人が知るとおりです。ブロックチェーンベースでIDを構築する際に標準となる規格をW3Cは提唱しており、DID(DECENTRALIZED IDENTIFICATION)と呼ばれています。ブロックチェーンベースのIDの特徴は、以下のようなものが挙げられます。
- DIDの保有者は、開示しても良い情報、および開示提供したくない情報の種別、そしてその開示先を管理・制御できるようにする。
- 単一のDIDで複数企業のサービスを利用できる。
- これらを電子署名と暗号、DLTを用いて実現する。
より詳しくは過去に下記レポートで解説しました。
*レポート:DID(DECENTRALIZED IDENTIFICATION)の概要 その背景や標準化などについて
https://hashhub-research.com/articles/2019-09-05-did-overview
https://hashhub-research.com/articles/2019-09-05-did-overview
今回のレポートでは、韓国でのDIDの概況を取り上げますが、同国はこのブロックチェーンベースのIDシステムが、2020年上半期の時点で最も進んでいる国の一つであると言えます。本レポートでは、同国の状況を網羅的に扱います。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。