Lightning Network(ライトニングネットワーク)の概要・仕組みと近況
2020年02月22日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Lightning Networkの概要
- Lightning Networkのユースケース&インフラ
- Lightning Networkの課題
- Etherを使ってLightning Networkにデポジットする
- 総論
前提
本レポートではBitcoinのセカンドレイヤーソリューションの一つであるLightning Network(以下LN)の概要と近況を説明します。
BitcoinはBitcoin Cashと分裂してからはスモールブロック × SegWit方式で運営がなされてきました。SegWitによってBlock weightという概念が導入され、1ブロックあたりのBlock weightは4MBです。厳密には旧来の仕様に比べて容量が4倍になったわけではないのですが、1ブロックあたりに扱えるトランザクションの数は増えました。
LNを導入する理由は所謂スケーラビリティの問題を解決するためです。スケーラビリティを決定する主な要素としては、
- ブロックサイズ(1ブロックあたりのトランザクション数)
- ブロックタイム(時間あたりのブロック数)
- メインチェーンの利用頻度(容量あたりのトランザクション数)
があります。
Bitcoin Cashは1のブロックサイズを引き上げることでTPS(Transaction Per Second)を向上させています。Litecoinのブロックタイムは2.5分で、Bitcoinの10分に比べると4倍の頻度でブロックが生成されます。
より多くのトランザクションを処理するために、①容量を大きくする、②容量の生成頻度を高くする、の2つは直感的に分かりやすいと思います。
本レポートで説明するLNは③の「トランザクションあたりのメインチェーンの利用頻度を低くする」に該当します。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。