SecuritizeとElixirの提携、機関投資家のDeFi参入を促進するdeUSD RWA Institutional Programの概要とその影響
2024年11月26日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- deUSD RWA Institutional Programの概要と仕組み
- deUSDの概要と現状
- 機関投資家向けDeFiが業界にもたらす影響の考察
- 良い影響
- 懸念される影響
- 総括
資産のオンチェーントークン化プラットフォームを運営するSecuritizeは、DeFi(分散型金融)でステーブルコインdeUSDを発行するElixirとの提携と、「deUSD RWA Institutional Program」を発表しました。
Securitizeの子会社であるSecuritize Creditは、Ethereumの標準規格ERC-4626に基づくトークンボールトを利用し、BlackRockが発行するオンチェーントークン化ファンドBUIDLトークンと、同じくHamilton Laneの発行するSCOPEトークンを担保として採用しています。これによりdeUSDが発行され、DeFiへのアクセス環境が機関投資家向けに整備され提供されることになりました。
本レポートでは、deUSD RWA Institutional Programの概要、および仕組みを解説して今回の発表が持つ意味を明らかにすることで、この事例がもたらす影響を考察します。
なお、本レポートではBUIDLの詳細については触れていません。BUIDLは、deUSD RWA Institutional Programの仕組みの根幹部分であるため、本文でも簡単に説明はしていますが、以下の関連レポートを事前にお読みいただくことで、より理解を深めることができるはずです。
deUSD RWA Institutional Programの概要と仕組み
今回のプログラムの目的は、オンチェーンファンドトークンからの利回りを得ながら、機関投資家向けにDeFiの流動性にアクセスする機会を解放することにあります。
RWA分析サイトのrwa.xyzが公開した資料を引用し、今回のプログラムの概要を説明します。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。