Polymarketの概要|予測市場は単なる投機か?急成長の現状と残る課題
2024年07月20日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Polymarketの概要と仕組み
- 残存する課題
- 総括
前提
Polymarketの急成長
ブロックチェーン技術を基盤とする予測市場プラットフォーム、Polymarketが急速な成長を遂げています。
オンチェーン分析のDuneによれば、2024年6月には月間取引量が1億ドルを突破し、執筆現在の7月は1.5億ドルの取引が行われて過去最高になりました。月間アクティブユーザーも急激に上昇している傾向があります。
特に2024年米国大統領選挙に関連する市場では2.8億ドル以上の暗号資産が賭けられています。この急成長の背景には、米国大統領選挙の接近という要因だけでなく、予測市場そのものへの関心の高まりがあります。
Polymarketは最近、大規模な資金調達に成功し、その成長と潜在性を示しめしました。2024年5月、Peter Thielのファウンダーズ・ファンドが主導する4500万ドルのシリーズB資金調達ラウンドを完了しています。この資金調達には、Ethereum共同創設者のVitalik Buterin、Dragonfly、Eventbriteの共同創設者Kevin Hartzなども参加しています。
さらに、以前に発表されていなかった2500万ドルのシリーズAラウンドも明らかになり、GeneralCatalystが主導し、AirbnbのJoe GebbiaやPolychainなどが参加していました。これらの資金調達により、Polymarketの総調達額は7000万ドルに達しました。この大規模な投資は、予測市場の潜在的価値とPolymarketのビジネスモデルへの期待を反映している可能性があります。
参考記事
また、分散型ソーシャルプロトコルのFarcasterでは、タイムライン上からPolymarketに掛けることができるFrames(ミニアプリ)が公開されており、インターフェイスの拡張・改善が拡大しています。
本レポートでは、Ethereumの共同創設者Vitalik氏が2020年に行った予測市場分析を起点に、Polymarketの事例を通じて予測市場の仕組みや現状理解を深めながら、ブロックチェーンベースの予測市場の進化と残存する課題を確認します。
氏が過去に指摘した技術的問題、規制上の懸念、そして予測市場の可能性が、現在どのように展開しているのかを明らかにし、読者が市場トレンドへ理解を深められることを目指します。
参考文献
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。