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ReFi完全解説:カーボンクレジット市場とブロックチェーン(後編)

2023年04月03日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • Web3での取り組み: プール化で流動性創出・価格形成促進
  • Web3での取り組み: 環境資産の監視と信用担保
  • ReFiの先にある可能性
  • 総括

Web3での取り組み: プール化で流動性創出・価格形成促進

カーボンクレジットをトークン化するReFiプロジェクトでは、ToucanのTCO2やFlowcarbonのGCO2のように、元のクレジットのデータを格納したNFTが発行されると解説しました。また、これらは一枚一枚が異なるメタデータ(対象となる環境資産の情報)を持つため代替不可能であることも特筆しました。
しかし、Web2のカーボンクレジット市場でも問題視されている通り、カーボンクレジット1枚1枚の質が異なると、それを逐一精査して、買い付けたい枚数をどうにかして集めるといった労力がかかります。
ReFiでは、カーボンクレジットの買い手がこうした特性に煩わされずに済むよう、CO2トークンをプール化して代替可能トークン(FT)を発行する技術が開発・実装されています。ToucanではTCO2をバンドル化してBCTまたはNCT、FlowcarbonではGCO2をGNTというトークンに変換しています。
こうすることで、カーボンクレジットの売買を格段と容易にし、投機筋等も含むプレイヤーがひとつの市場に集まることで流動性を高め、FTひいてはカーボンクレジット市場全体の価格形成を促進することが期待されています。肝心のカーボンオフセットを行う際は、FTをCO2トークン(NFT)に再変換(redeem)し、そこからさらにプラットフォームのシステム(1-way/2-way)に則ってカーボンクレジットのリタイアを行う方式が一般的なようです。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。