「ナラティブを理解し、再考する」特集

目次

  • 「ナラティブを理解し、再考する」特集

「ナラティブを理解し、再考する」特集

2020、2021年と続いたある種のナラティブが非常に力を持った暗号資産市場を改めて捉え直し、私たちが「読んでいた」「読んでいる」「読もうとしている」ナラティブがどのような性質を持つものなのかを理解することを目的に特集を組みます。

参照:Fear Is The Mind-Killer
上図は暗号資産界隈で機能しているナラティブの前提を表した(ように筆者には思える)図表です。Fear Is The Mind-Killerというブログで紹介されたこの図表は各投資家、各トレーダーのIQ度合いと全体に占める割合を感覚的に示したものです。ここで触れられているIQとは一般的なそれを指しているわけではなく、貪欲さと恐怖のバランス感覚を指しており、過去の経験や知識によって貪欲さよりも恐怖(損をすると感じる)の方が強い傾向にある人をよりIQが高い人であると仮定して示しています。
2020、2021年と続いたナラティブはさまざまありましたが、特に象徴的であったのは貪欲な「犬」群であり、この波にうまく乗れたのは間違いなく恐怖よりも貪欲さが勝る一見すると低IQのように扱われる層だったという事実は認めざるを得ません。
一見すると馬鹿げているように見えるミーム祭りは犬群だけではなく、過去を振り返ればブロックサイズ大小競争、PoW vs PoS、L1 vs~、(3,3)、BAYCなど一部の賢い人々の周りで踊り狂う人々(または熱心な信仰者)によってトレンドが牽引され、いつしかVCではなく匿名インフルエンサーが市場で非常に力をもつという象徴的な現象へと発展してきました。これは熱狂的な信仰行為と似ており、教義に対する異論は自己検閲機能によって自動修復されるという特徴を持ち、それ故の力強さがあります。
執筆時点ではマクロ要因によってこの動きやインフルエンサーが持つ効力は落ち着いてきているように見え、一時的なお祭りであったかのようにも感じられます。しかし、果たして本当にナラティブによる扇動は機能しなくなったのでしょうか?

このレポートは会員登録ユーザー限定のレポートです。

ユーザー登録すると無料で続きをお読みいただけます。

既に会員の方はログインへお進みください。

※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。

タグ