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Eigen Layer ミドルウェア層にEthereumのセキュリティを再利用して提供するプロトコルの概要

2022年12月19日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • Eigen layerの概要
    • Restakingの仕組み
    • Eigen DA
  • 懸念事項やリスク
  • 総括

前提

本レポートでは、ミドルウェア層にEthereumのセキュリティを再利用して提供するプロトコルであるEigen Layerの概要について解説します。
Eigen layerでは、コントラクトに許諾を与えることでETHをRestaking(リステーキング)させることができ、これによりネットワーク上のミドルウェア層に対してセキュリティを拡張させるという選択肢を開拓しています。いわば、これはETHの再担保化(rehypothecation)と表現されます。
ブロックチェーンのセキュリティでは堅牢なセキュリティを確立しようとすればするほど複雑な問題とトレードオフが伴い、実行処理などを優先すれば多くの場合セキュリティが断片的になってしまうリスクが存在します。さらに、ネットワーク上に多くのアプリケーションが構築されるにつれてセキュリティを維持し拡張する取り組みが必要となり、Eigen Layerはそういった領域にアプローチするプロトコルです。
今回は、Eigen layerの概要、Eigen Layerが提供する主なプロダクトであるEigen DA(Data Availability)を概観し、モジュラー型ブロックチェーンのジャンルの動向に関する情報提供を行います。なお、執筆時点ではホワイトペーパーがなく、開発の初期段階といえますので詳細が公開され次第情報を修正追記する可能性があります。

本文の前提として、モジュラーブロックチェーンや同じくDAを提供するCelesitaに関するレポートを事前にご覧いただくと理解が深まりますので推奨いたします。
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