分散型ソーシャルメディアを理解する【中編】|Farcasterを事例に「ユーザーがソーシャルグラフを所有する」仕組みを理解する
2022年11月07日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Farcasterの概要
- Farcasterの大まかな仕組みを理解する
- Farcasterが提供している価値とは
前提
本レポート【前編】にて、分散型ソーシャルメディアは既存のソーシャルメディアとの構造上の違いから「運営会社ではなく、ユーザーがソーシャルグラフを所有する」ことを実現していることを示しました。これをより広い視野で捉えるとユーザーが「バリューグラフを所有する」とも言い換えられます。
※分散型ソーシャルメディアを謳ってはいても、トークンインセンティブを付した〜Fi(金融)を志向するタイプも存在します。上記はあくまでも今回紹介するFarcasterや以前紹介したLens、分散型ソーシャルメディアに特化した独自チェーンとして稼働するDeSoのような「ブロックチェーン技術をベースにデジタルオブジェクトとエンティティ間の経済的、社会的つながりを構築すること」に価値を見出す狭義の分散型ソーシャルメディアを指しています。
【関連レポート】
今回のレポートでは分散型ソーシャルメディアが具体的に提供する価値とは何か、その価値の一側面を、Farcasterを事例に覗いていきたいと思います。
【要旨】
- 【中編】Farcaster protocolの概要
- 【中編】Farcaster Protocolの仕組み|①ネットワークのスケーリング、②ネームレジストリの分散化、③新しいソーシャルプリミティブの構築、以上3つの課題への対応
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。